LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
183話 ラスタの絶望(3)
ラスタは泣きながらエルギ公爵を睨みつける。…でもどこかまだ期待する気持ちはあった。彼は自分が厳しい状況の時、いつも救ってくれた人だった。信じたい気持ちもあったのだった。
なぜ今回のようなことをしたのかと聞くと、部屋に入って話をしようと促される。ここは廊下で、周囲の騎士たちが好奇の目を向けていた。
さっと部屋に入る二人。エルギ公爵はソファに座って寛ごうとしたが、それをラスタが静止し、なぜ前回のようなことをしたかと再度質問した。
彼は「どのことを言っていますか?子供を誘拐したが捨てなかったこと?それとも神殿に連れて来たこと?それとも…」とあざ笑う。
一つ一つの言葉が刺さった。ラスタは耳を塞ぎたかった。彼にそんな言葉を投げかけられると思いもよらなかったからだ。
エルギ公爵は話も早々に、バックから書類を取り出し、テーブルに広げる。それはこれまでの借用書と港を渡す約束をしたものだった。
その上でエルギ公爵は「そろそろ金を返せ、小娘」と言い放った。
ラスタは彼がこのようなことを言い出すことは想定していなかった。ラスタは傷つき、信じられないという顔で彼を見る。その目には涙があふれていた。
私たちは友人だと思っていたと泣くラスタに対し、「金の切れ目が縁の切れ目」と返すエルギ公爵だった。
ラスタも負けじと「それは期限すら決めていない借用書だろう!」と応戦するが、エルギ公爵は「その通りだが、あなたが皇后であればの話。そうでなくなったら…」と言い返すのだった。
ラスタはすぐにその意図は理解する。これは明らかに問題になる。人の目に触れれば必ずスキャンダルになる。
そう、エルギ公爵は最初からお金が目当てだった。「だから人々は汚い悪者だと口にするんですよ」と言ってのけた。
ラスタはその事実に驚愕。表情がなくなった。彼の噂を聞いてソビエシュが仲良くしない様にと進言してきたことを今になって思い出した。
しかしその後も彼を信じていたし、彼は人々がラスタを叱責してもなお優しかった。それはソビエシュがエルギ公爵に嫉妬しているだけだと思っていたが…今になってその指摘の意味を理解した。
ショックで目を見開くラスタだった。
すぐにお金を払ってしまいたかったが、金はラント男爵が管理しているし、金品はすべてイスクア子爵夫妻と実父、ロテシュ子爵に奪われていた。
何も言えないラスタにエルギ公爵は「これらの書類は、離婚される前に陛下にお見せします」と言ってのけた。
エルギ公爵への怒りに震えたラスタは絶望する。彼がこのようなことをする理由を聞くも、答えない。何度も聞くと、エルギ公爵は「しつこい」と一喝。
しかし「最後まで悩んだが、全うしました」と一言告げる。
何のことか?と聞くラスタだったが、彼は笑ってそれ以上答えなかった。
怒りに震えるラスタは「地獄に落ちるがいい」と言う。
エルギ公爵は「行きますよ。だから一緒に行きましょう。」と言って手を差し伸べた。
ラスタはこれに怒り狂い頬を叩く。ラスタの指輪が彼の頬に一筋の血が流れた―――。
エルギ公爵はにやりと笑う。その姿はまるで本当に地獄から這い上がってきた悪魔のようだった。
***
エルギ公爵はソビエシュに会いに向かった。
ソビエシュはラスタとエルギ公爵のスキャンダルを見て、当初自分に何か恨みがあるのかと思っていた。しかし神殿にラスタとの子供を連れてきた姿を見ると、ラスタに恨みがあったように感じていた。
彼の素行については良く思っていなかったが、行動に疑問がたくさんあったので、なぜ神殿に来たのか聞く。
エルギ公爵は適当な返事をするが、それをソビエシュは嘘は通用しないよと一喝。
するとエルギ公爵は「用件を伝えます。借りたお金を返して欲しい。あと港も欲しいので」と突然借用書をばらまいたのだった。
*****
その頃の西大帝国のナビエ。
突然ジュベール伯爵夫人が「リバティ侯爵が訪ねてきました」と言う。
ナビエは信じられなかった。ケトゥロン侯爵とは色々あったし、リバティ侯爵と話をする用事は少なくともは無かった。一応彼の話を聞こうと迎え入れる。
すると彼は「突然の訪問申し訳ありません。ラスタ様とは不仲でしたか?」と質問を投げかけてきた。
ナビエはなぜ突然そのような質問をされるのか混乱した。顔に出ないように注意して返答に窮していると、リバティ侯爵が封筒を差し出す。
「これを見て欲しい」と。
*
続く。
ついにラスタと決別しました。
原作ではもっとふたりのやり取りが細かくあって…。大半はラスタの「なんでなんで!?」なんですけどね。
とにかく彼の目的は「ラスタを通じて東大帝国からお金をむしり取る」ことでした。
多分彼が”ここまでやるか悩んだこと”は、神殿でのたくらみでしょう。
エルギ公爵が神殿で何をしていたかは、以前登場した際の話以上の内容は無く…細かくは書かれていませんでした。
ここら辺は外伝に期待。
こちらは予想通りの展開。
エルギ公爵はラスタが使ったお金をソビエシュに請求しに行きましたとさ。
これは何の話だろう?
封筒に入っているのはラスタ関連の手紙でしょうか?
中身は分からんけど、仲いいわけないんじゃんね!
と思う一読者。
*
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