LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
224話 やはりあの男はダメだ
ソビエシュはハインリが自分に告げた内容について考えていた。
現在の自分がリールテアン大公の投獄を許していたが、そのことについて詳しくハインリは話した。
リールテアン大公に対してハインリが監禁時に外傷を負わせたのではないかと思った。その考えは正しいだろうと思ったが、リールテアン大公を見つけて彼に事情を聞きたいと考えた。
ソビエシュは東大帝国の宮廷人を集めてこう告げた。
「調査の優先順位にを入れ替えることにした。魔力減少の調査を優先するのではなく、リールテアン大公の捜索を優先する」
これを聞いた宮廷人たちは皆口々に、大丈夫か?と心配したがソビエシュは、”ハインリは魔力減少調査の原因を見つけることができない様に隠すだろう”と考えていた。であれば、対外的には魔力減少調査をしているように見せて、リールテアン大公の捜索をする方が良いと思ったのだった。
***
ソビエシュは実際にそれをすぐ行動に移した。
魔法使いがもっと自由に行動できるようにと外出させた。リールテアン大公を探すことが目的であった。
そして自分は情報を得るために、平民が良く出入りするという酒場へ行った。前に彼が一人で行動したら問題を起こしたので今回はカルル侯爵も同行している。
ソビエシュは酒場で食事をしながら周囲を見わたす。中には酒場で演奏されるバイオリンの音を聞いて笑っている人も。
その様子を見てソビエシュは”自分もナビエのことは忘れてこういったちょっとした楽しみを見つけなくては…”と思ったのだった。
と、思っていた瞬間。カルル侯爵とソビエシュにハインリの噂話をする客の声が聞こえて来た。
その話はこうだった。
『ハインリは浮気者で残酷な性格と有名だったが、最近実際に本当に残酷なことをしたという話が流れた。殺害未遂の疑惑をかけられた貴族に残酷な仕打ちをしたらしい。
魅力的な皇后を娶ると、皇帝を惑わせることがある。ナビエ皇后がそんな人でないか心配だ』
これを聞いたソビエシュは、その話をした客たちをジロっと見て、足先でカツカツと音を鳴らし始めた。段々その速度も早くなり、音も大きくなり、周囲の人も少し気になるくらいの状況になっていた。
カルル侯爵はソビエシュのイライラを感じ取っていた。ソビエシュが怒って殴りかかるのではないかと心配になり、店員を呼んで菓子を持ってこさせた。
届いたお菓子をボリボリ食べるソビエシュ。何とかソビエシュの怒りを宥めようとするカルル侯爵だったが、それも彼には響かなかったらしい。
ソビエシュはナビエがなぜそんな男と結婚したのか?ハインリと再婚だなんて絶対だめだと思ったのだった。
ソビエシュの目はすわっていた。「やはりナビエは自分が取り戻すべきだ」と呟く。
これを聞いたカルル侯爵は、特別返事はしなかった。
夜のソビエシュは昼のソビエシュと違う行動をする可能性がある。カルル侯爵は、早く人格を1つに戻す必要があると思った。しかしどうすればできるのだろうか…。
彼は酒場から戻る道中でもずっとそれを考えていたが良い考えが浮かばなかった。
*
一方のソビエシュはカルル侯爵に、ジュメンシア侯爵と親しかった人たちを調べる様に指示したのだった。
*****
ハインリとナビエは庭を散歩していた。
二人ともリールテアン大公を探し出すことは簡単と思われたが、中々見つからなかった。
ハインリはリールテアン大公に残酷な処遇をしたことについてナビエに問いただされたことが響いているのか、散歩中もいつもより静かだった。
そして、リールテアン大公をすぐに捕まえて見せますよ、と言ってナビエに笑いかけた。
そこでマッケナがハインリを遠くから呼んだので、ハインリは散歩を先にやめ、マッケナの方へ向かって行った。
*
ハインリが建物の中に入るのを見送ったナビエ。きっとすぐにリールテアン大公を見つけ出せると信じよう、そう思った。
と、振り返ると遠くにソビエシュの姿が。彼は近づいてきた。
無視することはできないので、簡単に挨拶をして、別の方向へ向かおうとした。
しかし、ソビエシュはナビエについてきて、同じ方向に向かってくる。ナビエは速足で歩いて進むが、ソビエシュは隣に並び、二人で歩き続けた。
ソビエシュはナビエに「君は騙されている。ハインリ皇帝がどのような人間なのか知っているのか?」と聞く。
ナビエは「あなたよりも知っている」と答える。すると、「まだ知らないことがある。きっと知ったら君もがっかりするだろう」と言うソビエシュ。
ナビエは立ち止まりソビエシュを見て「もううんざり。辞めて下さい」と告げた。
ソビエシュは怒ったナビエをまっすぐ見て、綺麗だと呟く。続けて、「出会ったばかりの人と結婚してその愛が永遠になる可能性があると思うのか?」と伝える。
ナビエは挑発に乗らないようにしようと冷静に返す。
「例えハインリとの仲が悪くなっても、あなたの元へ戻ることはありません」
ナビエは去ろうとしたが、ソビエシュはまだ続ける。
「私はあなたの子供も自分の子供として受け入れることができますよ。まだ生まれていないから誰が父親か分からないじゃないか」と。ソビエシュは笑顔で堂々とそう言った。
この表情と言葉はナビエを怒らせるものでしかなかった。
「あなたと別れて良かった。ハインリが良い人じゃなくても、あなたよりマシだ。」
しかしソビエシュは「気を付けるといい。私はハインリのことだけを言っているのではない。西大帝国の人々は…」と言った。そのあとは口をつぐんだ。
これに対してナビエは、西大帝国の人々は何だ?と返す。
*
その続きを聞こうとしたところで、突然ナビエの副官がやってきた。多国籍騎士団が訪ねて来たと言う。
ランドレ子爵の所属する騎士団だが、ランドレ子爵ではないと言う。
ナビエはソビエシュと別れ、訪問者と会うことにした。
*
会いに向かうと、そこには銀髪のキツネ顔のカッコいい騎士がいた。
彼は多国籍騎士団第四騎士団団長のエインジェルと言うそうだ。
彼こそがランドレ子爵の言った『訪ねてくるであろう人物』だと思った。
ナビエは訪ねてきた理由が分からなかった。エインジェルに緊張しながらも平静を保ち、一旦話を聞くことにした。
彼は室内でも不思議なことに白い手袋をしたままで茶を飲んだ。しかしそんなに悪い人には見えない。警告をしてきたランドレ子爵もまだここには現れていないし…と、ナビエは色々思いながら彼を観察した。
エインジェルは「よく観察されていますね。不審がらないでください。」と言う。
続けて話の内容を聞くと…彼は口をけがしている人物、もとい、リールテアン大公の居場所を知っていると言う。
それを教える代わりに、ナビエの個人騎士団を貸して欲しいという話をしてきた。
*
続く。
今回はソビエシュとナビエのやりとりの部分がとても疲れました…。
ソビエシュのナビエとの会話は読んでいてイライラしました。
これが好きな相手にすることなんでしょうか?
いくらナビエのことを心配しているからと言って、相手のことを考えずに自分の気持ちを押し付けるなんて…本当人間としてどうなんだ。
皇帝の素質も疑ってしまう😞
*
また新しい人物は出てきました。
ナビエの訪問者、彼は味方なんでしょうか?時が気になりますね。
*
この続きの225話はこちらから
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
押してくれると喜びますー!
にほんブログ村