LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
なるべく忠実に書いているのですが、英語で翻訳読みしているので、間違いや全体的に伏線漏れあり。
104話 東大帝国への道
ナビエはハインリの質問に頭が真っ白になった。
ハインリは愛される夫になれるのはいつか?と聞く。すでになってるのに?まだ自分の愛を受け止めてくれていないのか、認識していないのかと混乱して言葉に詰まっていた。
するとハインリはため息をついて、後で答えて欲しい、と言う。
*****
ハインリが帰った後、ナビエは窓際に立ったまま頭を抱えていた。顔が熱い。
ハインリは甘い言葉をたくさんかけるが、ナビエにはそれを受け止める経験が無かった。
彼は昔からそうなのだろうか?
そうするとまたドアをノックする音がした。
ハインリかと思いきや、そこにはジュベール伯爵夫人とローズがいた。
バスケットを手に持ち、そこにはフルーツがたくさん詰めてあり、宮廷の果樹園で採ってきたという。
侍女がフルーツをむいてくれている間もナビエはぼんやり窓の外を見ていた。
しかし侍女ふたりにもハインリと行く東大帝国の結婚式に付いてきてもらう必要があると気づき、ハッとしてその話をした。
二人は行くのか、と驚いたが理解してくれた。
***
また扉をノックする音が。
ローズが扉を開けると、そこにはマレニーの執事という人が訪ねてきていた。
マレニーはナビエの呼び出しを受けて喜び、いつ来る必要があるか教えて欲しいと言っていると言う。
ナビエは明日午後に来て欲しいと伝えた。
*****
翌日の午後。マレニーは約束の30分前に到着していた。
ナビエもそれを予期して軽食を準備して待っていた。
マレニーはナビエに会いたくて、いつ声がかかるか待っていたと言う。ナビエもそれに私もですと答えた。どうやらとても堂々としている女性らしい。
そして彼女は自分が呼ばれた理由も分かっていた。自分がいると社交会適用の助けになるだろう、とすぐに話をした。
そして、自分にどんな見返りがあるか?とも言う。
どのような見返りが逆に欲しいのか、ナビエは尋ねると、クリスタを追い出して欲しい、と言った。
この返事は予想外だった。
自分はクリスタとかなり戦った過去があり、ハインリから苦言を呈されたそれ以降クリスタの指示かは分からないものの、自分と自分の友人を今でも苦しめていると言う。
ナビエは考えるわ、と返事をした。
***
マレニーを帰したあと、どのくらいクリスタとマレニーの仲はこじれているのか、とローズに尋ねた。
ローズは口論をしたときいているが…そこから社交界が分裂したのは事実である、と答えた。
またマレニーは、アマレス侯爵家の一人娘。しかしその後継には侯爵の母方の甥を養子にした。
その甥というのが、クリスタの側近であるリバティ侯爵家の三男。
マレニーは侯爵家を継ぎたいと思っているので、義理の兄弟を追い出したいのでしょう…と言う。
この話を聞いてナビエはどうしますか?とローズは言う。
確かに、マレニーは社交界の勢力の半分を掌握しているし、そこと近づくことはできる。
一方で完全にクリスタを敵に回してしまうことも確実だった。
*****
ナビエは数日悩んだが、答えは出なかった。
そしていつの間にかソビエシュの結婚式への日が来ていた。
母国に他の国の王妃になって行くというのはとても不思議な気持ちだった。
表には馬車が用意され、そこには多国籍騎士団の姿があった。
ナビエは彼らと挨拶をして乗り込んだ。しかし、そこにはマスタースの姿がない。
心配になってローラに尋ねると、知らないと言う。
すると、ちょっと離れた場所からマスタースが大声でナビエを呼び止めた。
マスタースが言うには、彼女の兄・エイプリンから連絡が来て、彼も騎士への訪問を行っているという。そして、そこにはナビエの兄・コーシャル卿もいると言った。
マスタースが馬車に乗り込んだ後、コーシャル卿の話を続ける。
問題があると普通は法的処分をするが、コーシャル卿は拳が飛ぶらしい。それがマスタース好みだそうだ。そして、みんなも歓喜していると言う。
*****
ナビエは兄の話に驚いたが、よく思われているようで安心し、複雑な気持ちで東大帝国に変えることについて、色々考えた。
両親には幸せな姿を見せたい。
ハインリには感謝しているが、それでもラスタと結婚式をするソビエシュを見て辛くならないだろうか。
考えていたところで、森の中で馬車が止まった。
ハインリがナビエと馬車で2人きりで乗りたいと言うので、侍女たちは後ろの馬車に移動した。
ハインリはなぜ窓を閉めているのか質問してきたが、彼はナビエが東大帝国に戻る事の不安をお見通しだった。
しばらく二人きりでいると、ふとクイーンに会いたくなってきた。
美しいクイーン。確かにハインリの姿では裸だけど…羽が人の服の変わり何じゃないか?とも思ってきた。
↑なんだその考え方www
そしてハインリにクイーンを抱っこしたいとお願いすると、今か?と聞きながらもすぐにクイーンに変身してくれた。
いざクイーンを抱きかかえると、心臓がすこしドキドキした。
けれどそれをハインリの裸なんだと感じることはなかった。
笑ったように見えるクイーンを膝の上で静かに抱きしめた。
ナビエはクイーンの香りにとても懐かしく優しい気持ちになった。
105話 ソビエシュとの再開
彼の体を抱いたままナビエは微動だにしなくなった。
クイーンもじっとしていたが、こっそり目をあけるとナビエの綺麗な横顔が見え、眠っていることが分かった。そしてクイーンはナビエに抱かれて、自分自身も眠った。
*****
しかし突然衝撃が走って、視界が斜めになった。
驚いたことに、馬車が倒れていて自分はナビエの腕の仲で横たわっていた。
騎士は大丈夫ですかと質問してきたので、ハインリも自分も大丈夫だと、ハインリに代わり回答した。どうやら車輪がずれたらしい。
「ヒトの姿になれるか?」とハインリに伝え、ナビエは目を閉じた。
ナビエはクイーン(ハインリ)にドキドキしつつも、もう大丈夫だと思っていた。
するともう一度馬車が傾く。
ハインリは裸の状態で倒れ、手で壁を押すと、その手がナビエの手と重なってしまった。
謝るハインリに対し、いいから早く服を着て下さい…と言うナビエ。
ふたりの顔は目と鼻の先だった。
おもわず二人は赤面‥
騎士が再度大丈夫か聞き入って確認しようか…と言われるも苛めて、ハインリは急いで服を着た。
その後、ナビエはずっと壁を見いて、ドギマギしていた‥。
*****
予備の車輪に変えて馬車は動き出し、以降数日後は何も起きず、東大帝国に到着した。
ナビエは静かに窓の外を見つめていると、ジュペール伯爵夫人が、「もうソビエシュなんて、ナビエとは関係ない人間ですよ、離婚してラスタと再婚しなくてもなにもしてくれないだろうし」と励ましてくれた。
心配しないで…と返事をした。
***
ナビエは東大帝国の宮殿に行く前に、まずトロビー侯爵(実家)の家に寄った。
ここで一日過ごし、明日宮殿へ行く予定だった。
そこでは両親が腕を広げて待っていてくれた。
ハインリも両親と笑って声を掛け合った。
実家に帰って久々に自分の部屋に入り、家を歩き回った。
長い間、両親にとっての婿は正反対の性格のソビエシュだったが、ハインリともとてもうまく行っているように見えた。
安心して翌日には家を立った。
*****
両親は結婚式には参加しないと言う。
首都にはいるととても緊張したが、宮殿に入るとその緊張感も和らいだ。
つい最近なのに、宮殿や庭ががとても懐かしく思えた。
そして馬車が止まった時、ソビエシュの秘書が自分を訪ねてきて心臓がはねた。
「ようこそ、西王国の女王殿下、ハインリ殿下」と言い、外国人VIPの部屋(白いバラの部屋って言うらしい)へ案内された。
そこにはソビエシュもいた。
彼は驚くほど普通に口を開き
「長い道のりをようこそ。親愛の意に感謝を伝える」と言った。
ナビエのことも見たが言葉は無かった。
*****
ナビエが来たこと知ったラスタ。ソビエシュとは違って、落ち着かなくなった。
なぜ来たのかと疑問に思ったが、それは国事として招待を受けたら対応するだろうということだった。
それを聞いて、さらに装飾とジュエリーを華やかにしようと言う。
全てナビエと比較されることを見越してのことだった。
デザイナーは本当か?と聞くも、もはや聞く耳をもたないラスタだった。
「ラスタの結婚式だから、他の人と負けたくない」と。
デザイナーは仕方なくあちこち探して華やかなアクセサリーにしたのだった。
しかしラスタのイライラは消えることは無かった。
そこで彼女はあることを思いついた…
続きます。
ハインリとハインリのやり取りに癒される一方で、もうラスタの話はイライラして読むのが辛い(笑)
さて、ソビエシュとラスタの結婚式がいよいよ始まる!
どうなることでしょうか…。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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