これも書いとく。黎明のアルカナ11巻。
こちらは、以前は購入していたCheese!を文庫本派へ切り替えてもなお、買い続けている一作です。
なんてったって、Cheese!初めての長編異世界もの。
買わない手は、無いわけです。
藤間せんせー、画力がどんどんあがってます。
晴れてる寝所区御苑を横目に、タリーズで読むのもまた一興です。
本日も、異世界へ旅立てました。
あらすじ(ざっくりしすぎなあらすじ。)
・ナカバはウルマの山奥へ行く旅先で、テオという男の子に出会う。
彼は、山奥に取り残されている禁忌のうさぎとのハーフの子(ララ)を案じていた。彼女はナカバたちがアルカナで見た、「雪崩に取り残され手いる状況から救わなくてはならない」探している「娘」であった。
・ナカバはテオの助言もあり、無事ララを雪崩から救うことができた。
・禁忌の子と仲良くすることはどこの世界でもNG。今後を案じ、ララはテオを無視する。「ララを王都へ引き取る」ことに。
一方、ララを救う途中でナカバ自身が一時危険な状態に。
その最中で、「ロキも刻のアルカナ」の力を持っていることを知る。
ロキ「ナカバ様が、雪崩の中少女を助けにいくことも知っていました。」
・アルカナの力を使い、’過去の回廊(?)’の中で、ロキへ会いに行くナカバ。
そこでロキが自分よりずいぶん前から、アルカナの力に気づいていたことを知る。傷つくナカバ。
ロキ「私は確かにこの回廊を走り回り」「過去を見て」「未来を見て」「最善を選び取ってきました。」
ナカバ、最善とは何かを考えさせられる。
・また、同時にロキもまた、禁忌の子であることを知る。(人間との間にしかアルカナを持つものは産まれない。)
・王都に戻った二人。そんな時、セナン王が病床に伏せる。
次第に自分に信頼を寄せるアデルへ戸惑うナカバ。
・しかしナカバには、進まねばならない道がある。アデルへの覚悟を決めた裏切り行為により、自分に王位を譲るよう、病床のセナン王へ約束させる。
・そしてついに王は崩御し、王位はナカバのものとなるのであった。。
感想
すごい良い巻でした今回。
ナカバ×シーザの実際のラブシーンこそないものの、キューン(死語?)とするシーンがいっぱいあった。
特に良かったのが、
●ナカバがアルカナを使った回廊内でシーザと会うシーン
「最後に会いたかった」といってキス。
・・・哀しすぎる。
実際はロキがその後人工呼吸!で起こしてくれたんだけどさ。なんだか自分がナカバになっちゃう気分。
●ロキが「最善を選び取ってきました」。というシーン。
その後で、ロキがすごく哀しい顔をするんですよね。眉毛はの字の。
これが哀しくてキューン。(また死語で失礼)
●一瞬だけナカバ・シーザが会えるシーンの二人。
でももうちょっと表情アップにしてもよいのでは、藤間せんせ。
えらそうなことをいうと、
黎明のアルカナは、連載当初に私が想っていた以上に先が読めない漫画で、そこが面白いなあ、と。
最初、正直藤間せんせの画力が異世界向きではない、、と思ってたんですけど(ごめんなさい)最近ほんと楽しんで読めるようになってきた。(でもリアルに10巻以降あたりからやっと・・・て感じ。)
こうやって広がっていくから(だって自由だから)異世界ものは最高だよね。
作者の力量次第で世界をどこまでも広げられる。(風呂敷広げすぎたらたためなくなる可能性もあるけど)
話は戻りますが
今回のナカバの表情もすごく良かったっす。
ロキが未来を知っていたのに、「とめられない想い」があるってことに、気づくナカバ。
ロキの切なさに気づいちゃうんですよね。その瞬間の絵がよかった。
さてナカバはついに、シーザと約束した王位にまで着きましたが、
今後どうなるんでしょうか。
ロキの最善、ってなんなんだろうか。
「とめられない想い」はどう動くのだろうか。
王道は「ロキにとっての最善=ナカバ様の最善」で自分を犠牲にする、っていう流れだと思うんだけど。
その予想をぜひ、覆してほしい
ロキが自分主体なところを見てみたいんだよね~。
あーこれからも楽しみ。
個人的満足度★★★★☆ よかった!
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