【感想】ふがいない僕は空を見た(窪美澄)

これも2月に読みました。

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)/新潮社

¥546
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内容(「BOOK」データベースより)
これって性欲?でも、それだけじゃないはず。高校一年、斉藤卓巳。ずっと好きだったクラスメートに告白されても、頭の中はコミケで出会った主婦、あんずのことでいっぱい。団地で暮らす同級生、助産院をいとなむお母さん…16歳のやりきれない思いは周りの人たちに波紋を広げ、彼らの生きかたまでも変えていく。第8回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞受賞、嫉妬、感傷、愛着、僕らをゆさぶる衝動をまばゆくさらけだすデビュー作。

感想

いくつかの物語が重なってできている短編小説。

あんずのと斉藤くん、の話に始まり、最後は助産院の斉藤くんの母の話に終わる。

最初、あんずの話を読み終わった際は、何か生々しいエロス、報われないあんずとそのだんなさんの愛情、悲観的なあんずの態度・・・もろもろにイライラした。

でもどんどん読み進めるうちにいい話になっていって。
命に希望を持つ話になっていって、最後は良い気分で読了できた。

好きなキャラクターが多かった本だな。
気持ちがわからんでもない、悪がきの「あくつ」。肝が据わっている(と見える)けどやさしい「助産院の斉藤母」。
あくつなんて、最低の悪がき野郎なんだけど、根っ子に愛のある人間を感じる。

ふがいない現実もたくさんあるけど、前を向いて私も恋愛がんばろう。進もう。と思える。
そんな一冊でした。

評価

★★★★☆


こういう内容は賛否両論なんだろうな~。
心に残ったから少なくとも読んでよかった。と思ったけど。

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