LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ
149話 冷たい人
会頭は目を細めてよく考えたが、少なくとも1年以内にラスタ皇后に手形を発行したことはなかった。
彼女は元々社交会にいなかった平民の出。それなのになぜ皇室手形が出てきたのか。
秘書を呼んで手形を全て確認することにした。記録上も会頭が思った通り、ラスタ皇后に発行した履歴はなかった。
そうなると、手形を使って行ったラスタ皇后による福祉施設の莫大な支援はどうやって行われたのか。可能性は2つである。
・皇帝が手形を握らせた。
・前皇后の手形を使った。
いずれにせよ問題はある。皇帝から貰ったお金で自分の名で寄付しようが、離婚した前皇后のものを使おうが…。
平民の光とも言われたラスタの行動に、会頭は落胆した。
そして、問題は道徳的な側面だけではなかった。嫁が今朝持ってきた新聞のジョアンソンの記事が目に入る。
彼は元々、親ラスタ皇后の記事を書いていた。しかし今は、男貴族ばかり集めてティーパーティーをしているなど、悪評高い記事ばかりを書いていた。
そこには、『身分の階段を駆け上がった人は、下を見渡すことはしない』と書かれていた。
ラスタが莫大な寄付を行った際、ベア商会の手形が使われたことで話題になり、ベア商会の株も上がっていた。それゆえに今回のラスタの話はリスクに感じた。
ジョアンソンが以前書いたラスタ付きメイドの失踪の謎ももしかしたらこの手形の話が関係あるかもしれない、と思い恐ろしく思い始めた。
そして、早めに手を打っておこうと決意した。
✳︎✳︎✳︎
翌朝、出勤後秘書と会った。
秘書にラスタのことで悩んでいると告げると、そういえば会頭が不在の際に、皇帝陛下の騎士が訪ねてきて、何やらラスタのことを調査していた。と言っていた。
陛下の騎士が訪ねて来て調べるなんて…。ラスタのしていることは、もう完全に黒だと会頭は認識。
まだ皇后についてまもない人間からこんな短期間に問題が出てくるようでは、と考えた。
そして秘書へ、「急いで宮殿に人を送り、旧手形が偽装されたから作り替えると言い、手形を回収するように。」と指示した。
なお、ソビエシュ皇帝の分は新手形なので交換は不要である。
秘書は会頭の意図が理解できなかったが、この話を了承した。
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ホワイトモンドの件などで、ハインリは疲れ切っていて、ベッドに入ってすぐ寝る生活をしていた。
寝ている顔も美しいハインリに近づき、傍らに横になるナビエ。
彼は本当に愛らしい、やはり彼を愛している。でもその愛に溺れる覚悟がない。また離婚を突きつけられたら?そんな前兆はハインリに感じないけど…とあれこれ思案する。
思案しながらハインリの髪をくるくると触る。
そこでハインリが目を覚まして、クイーン。と声をかけて来た。
なんと、ハインリの髪には氷が付いている。
ハインリはそれを、ナビエが作ったものだと言う。魔石で作られたベッドによって、体質が変わったそうだ。
ナビエは氷が出せる魔法が使えるようになっていた。
ナビエは自分が冷たい女と言われるから、氷の魔法なのかと気にする。ハインリは、鉄の女と言われているのに、鉄じゃなくてよかったですね…と言って笑いを堪えた。
そしてハインリはナビエへ、魔法学校に一度行き、教えを乞うよう指示した。
そして話は変わるが、ナビエの食欲減退を感じているというハインリ。彼女を気遣う声をかけるが…
ベア商会の会頭が動きましたね。
どんどんラスタの悪事に対する証拠調査が進んでいきます。さて。ラスタはいつまで皇后ができるのか。
赤ちゃんは無事産まれるのか?
ナビエはアナ雪のエルサみたいに、氷の女王になりましたね。
怖いけど本当、鉄じゃなくてよかったですね!手伝ったら笑えない。ハインリの髪が砂鉄集めみたいになるのかな?笑
さて、魔法学校に行くことになりました。そうなると、魔石のネックレスについて調査するハインリの従者と鉢合わせになる可能性も?
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