池谷理香子さんの『ハコイリのムスメ』12巻を読みました。
ざっくりとしたネタバレと感想を書いていきます。
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ジャーナリストに興味が湧いた紀之、バイト問題が一旦落ち着いた珠子、2人の続きは…?
ここからはネタバレです。
紀之が好きなジャーナリスト(大森さん)の手伝いをするバイトの話を断った紀之。
しかしその話を聞き、珠子は引き受けるべきだと説得する。
紀之は自分のやりたいことが見つかることで、園田家に入る気持ちが揺らぐのではと不安な気持ちを抱えていた。
色々な葛藤を乗り越えて園田不動産に就職することを決めたのに、大森さんと関わるとジャーナリストという仕事に興味が湧いてしまうのが怖いという。
しかし周りの説得もありバイトを引き受けることに。
夏休みになり、珠子は帰省することに。
珠子は園田家に入ることを決めてくれた紀之に感謝の気持ちを込めて、前から登りたいと言っていた富士登山ツアーを企画していることを伝える。
お互いにずっと一緒にいたいという気持ちは変わらないことを確認し合う2人。
紀之は気持ちが動いたらどうしようなどと悩むことはやめて、バイトを楽しむことを決意する。
そして珠子と離れてバイト三昧の日々を送る紀之。
一方珠子は、来年から紀之と一緒に住むためにインテリア雑誌を読み漁る。
しかしおじいちゃんから、紀之と結婚するまで5.6年は要すること、そして一緒に住むのはそれからだということを告げられ悲しみのどん底に落ちる珠子。
改めて園田家の跡取りであるという現実を突きつけられ、どうしようもない不安に駆られる。
BOX.35
サクと綾乃が珠子の地元まで遊びに来る。
珠子の沈んだ気持ちを少しでもあげようと楽しませてくれようとする2人。
その優しさに感動する球子。
3日間堪能した3人。
最終日は珠子が泣き出してもいいよう部屋飲みをすることに。
今までの経緯を語り始め、おじいちゃんに認めてもらうには紀之の頑張りが必要だと話す珠子。
それを聞いた綾乃は、紀之ばかりが苦労して珠子は何もしないのかと問う。
それは絶対に無理だと決めつける珠子。
家族の顔色ばかり伺って何の努力もしないのはおかしいと綾乃は訴える。
珠子は不機嫌になりその場を去る。
紀之の気が変わるかもしれないことを危惧して、珠子のためを思ってアドバイスをした綾乃。
紀之にも自分のやりたいことをして生きていく権利があると綾乃は考えていた。
綾乃に言われたことを思い出しモヤモヤする珠子。
夏休みが終わり、また今までの同棲生活が始まった2人。
残りの同棲生活を楽しもうとする珠子と紀之。
紀之は大森に頼まれた仕事をするために部屋に籠る。
しかし紀之は珠子に今の仕事が楽しいと言えないことが引っかかる。
色んな葛藤がある中、卓の後押しで紀之がこれからどうしたいかの気持ちが固まる。
ジャーナリストになりたいとはっきりとした答えが出た。
一方で、不安に駆られながらも紀之の言葉を信じ続ける珠子。
BOX.36
次の日の朝、珠子が目覚めると紀之から大事な話があると言われる。
紀之は園田不動産には入らず、ジャーナリストとしての道を歩みたいこと、しかし珠子と一緒にいたい気持ちは変わらないことを伝える。
それを聞き、珠子は婚約解消を申し出る。
紀之はそんなことせずに自由に付き合えばいいと伝える。
卒業したら珠子と一緒にいられるよう両家にきちんと話をするという。
珠子はなぜか清々しい気持ちになる。
珠子は綾乃とサクに今回の話を伝える。
綾乃は何があっても2人は別れないという確固たるものがあるから恐れがないのだという。
紀之も卓に今回の話しを伝え応援すると言われる。
大森と大森さんと奥さんが珠子に会いたがっているので会わないかと提案する紀之。
そして大森家と珠子の面会が実現する。
そこで珠子は紀之がジャーナリストになりたいことを口を滑らせて言ってしまう。
大森はジャーナリストは心配事が多いから、なるのは反対だと言う。
しかし珠子は紀之が楽しんでくれたら何をしても応援すると言う。
帰り道。
珠子は東京タワーに一緒に登りたいとおねだりする。
時期は珠子が帰省する前日の12/27がいいと言う。
冬休みの間会えないので、いつもよりおしゃれしてどこかで待ち合わせして、食事して、東京タワーに登り、いいホテルに泊まって、次の日から帰省するという特別なデートをしたいという珠子。
それを話す珠子がやけに綺麗に見えた紀之。
何か違和感を感じた。
今回は紀之が今まで自由のない選択を強いられていたのが、バイトを通して自分のしたいことを見つけましたね。
それで珠子との別れを選ぶのかと思いきや、園田家に縛られず自由な付き合いをすることを選ぶ珠子と紀之。
2人が一緒にいたいという強い想いが見えましたね。
しかし珠子は家族のことも大事なので、少し心が決まりきっていないような気がします。
最後に珠子が特別なデートをしたいと言ったとき、何か覚悟を決めているような雰囲気がありましたね。
果たして2人はこのまま付き合い続けられるのかな?
次号に続きます。
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