LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
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172話 ラスタ―の絶望(2)
ソビエシュは以前のように執務室へ赤ちゃんを連れてくることは無かったものの、頻繫に娘の元を訪ねた。ヴェルディ子爵夫人の目には二人が仲睦まじい親子に見えたし、ソビエシュは誰が見ても優しい父親だった。
しかしたまにソビエシュは赤ちゃんを抱き、目を赤くし肩を震わせていた。そんな時は赤ちゃんが笑い声をあげて、雰囲気を壊した。何が起こっているのか分からない赤ちゃんがあちこちを好奇心に満ちた目で見て、楽しげに笑った。
ソビエシュはしばらくぶりに赤ちゃんの顔を見て、自分に似ているところをじっくり探した。しかしどうしても見つからないのだ。
しかも赤ちゃんは穏やかな性格だった。性格すらソビエシュに似ていないと感じられた。
ソビエシュにとって自分が親子検査を主導することは屈辱的な話だった。しかしアレンの愚かな欲望が絶好の機会を作ってくれた。それにより、自分は”仕方なく親子検査を受ける”状況を作ることが出来た。
ソビエシュは最後の望みをかけて、ラスタを信じたいと思った。
彼は今一度ラスタと出会った時を思い返した。何が彼女を変えてしまったのだろうか。きっと、グローリーエムは自分の娘だ。きっと、きっと。
*****
ナビエはソビエシュから受け取った箱を開けた。そこには青く丸い形をした宝石が入っていた。
それは「妖精の涙」と言われるもの。相手を失った妖精が哀しみのあまり永遠の眠りにつくために作ったと言う伝説の宝石で、非常に希少価値の高い高価なものだった。
そういえば数年前の自分の誕生日に、冗談でこの宝石を強請ったことがあったと思い出した。その年はちょうど、最初の子供を身ごもった年で、子供にプレゼントしようと話をした年だった。しかし結局子は流産した。
幸せだった時代を思わせる贈り物を、なぜこのタイミングで個人的に送ってくるのかと、ナビエは理解に苦しんだ。
結局プレゼントを箱に姉しまい、エベリーを呼んで、ソビエシュ皇帝に返して欲しいと伝えた。しかしエベリーはそれを拒否。困ると言う。
そこまで聞いてナビエはエベリーの今の立場を理解した。彼女は皇帝に使える宮廷魔法使いだった。仕方なく、プレゼントの箱を卓上に置いて、扱いを悩んだ。
いっその事ハインリに相談することも考えた。しかしハインリはソビエシュの話をするだけで嫉妬していた。このようなお願いをしたら、不快に思うのではないか?と気がかりだった。
***
そこへ偶然カフメン大公が訪ねて来た。エベリーに会ったのか?と尋ねる。
ナビエはそうだと答えて、なぜそのようなことを聞くのかと質問。
カフメン大公によると「エベリーの心にある奇妙な意見に気づいた。西大帝国が東大帝国の魔法使いを攻撃したと疑っている」とのことだった。
ナビエはこの話に驚き、受け入れるのに30秒ほどかかった。ふと、ナビエはマッケナとハインリのやり取り、そして自分が訪ねた魔法学校の学長の態度を思い出した。
そして魔力が回復したエベリーがなぜかその事実を自分に隠そうとしたことも。
カフメン大公は「エベリーは調査中決定的な証拠を失ってしまって、このことが明らかになることはないでしょうとも考えている」と告げた。
ナビエの顔を見て良くない話をしてしまったか?と心配する大公。ナビエは「そんなことは無い、ありがとう」とお礼をした。
***
ナビエは彼が帰った後もこの話について、椅子に座ってぼんやり考えていた。食欲も無かった。
そこへハインリが訪ねてきて、箱を見つけた。この箱は何かと聞いてきたが…
*****
一方のラスタ。
エルギ公爵が偽の両親であるイスクア子爵夫妻を手配してくれた。しかし決して親子検査に応じない様にとその時に言っていた。
当然応じることは無いと思っていたが、父親という人物が登場して偽の両親論が起きてしまった。
貴族たちは親子検査をしないラスタを見て、「やはり陛下の子供ではないのでは?」と噂をした。次の皇后を排出したい家は多く、ラスタの味方をするものは少なかった。
そんな時も力になってくれるのはロテシュ子爵だと考えた。彼はルベティを探しているために最近姿を見せなかったが定期的な金銭の要求だけだった。
考えた挙句、ラスタは親子検査を受けることにした。
受けてはいけないのは、自分ー実父、自分ーイスクア子爵夫妻の検査で、グローリーエムとの関係を受けることは問題無いと思った。
そんな時また実父から手紙が送られてきた。内容は事業をしようと思うから金を提供して欲しいという話だった。いつもより金額が非常に大きかった。
自分の状況は新聞などで知っているはずなのに、心配もせず金だけを要求する、そんな父親に辟易してラスタは床にしゃがみ込んで泣いた。
なぜ自分はこのような人の下に生まれたのだろう、生まれた時から自分は奴隷だった。なぜイスクア子爵夫妻の子供として生まれなかったのだろう。
愛されたかった、笑っていたかった、幸せになりたかった。自分を愛してくれる人が欲しかった。奴隷の身分を子供に預けて自分は平民になった父が憎かった。
なぜ皇后の座を自分が奴隷出身だからという理由で追われるのか。
不幸な人間はいつまでも不幸なのか、とおいおい泣きながらカーペットを叩いた。その度に指につけていた大きな宝石が指に突き刺さり流血した。
”あなたには高い宝石は似合わない”
そう聞こえるようで、痛みすら感じなかった。
ひと通り泣き喚いた後、心が決まったラスタだった。
*
引き延ばすねこの話。結局どうなんだろう。
親子検査をラスタがしてくれるしか分かる方法はないね?
でも娘に罪はないからね!何度も言うけど!ちゃんと育ててあげて!!!
そりゃ、前の夫からそんな高価な意味あるものを貰ったら困るよねw
しかもナビエはもうむしろ嫌いなわけで。
ストーカー元夫からプレゼントを贈られる気分かな(どんな気分だかわからんw)
色々考えた結果、自分の偽の両親との関係が明らかにならなければいいんじゃない?と思ったらしい。
そうだよなーって一読者として思っていたw
子供の父親がソビエシュということに自信があるなら、むしろ受けたらいいよね。
事実自分の子供だとしても、陰謀とかで結果操作されないといいね(;^ω^)
*
この続きの173話はこちらから
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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もう1話、もう1話と引き込まれてしまい
ます
いつも本当にありがとうございます❗
続きを楽しみにしてます!
ありがとうございます!
いえいえ・・・おおざっぱ翻訳ですみません。
後々間違っていることに気づいたりするのですが、まだ修正が追い付いていないところもあり、誤字も多くてすみません😢
それでも読んでいただけるのであれば嬉しいです!
まだまだ続きますので、引き続きよろしくお願いします💛