LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
179話 親子検査
ある日の西大帝国。
ソビエシュがハインリへ送った手紙が、ハインリの元へ届いていた。
そこには「妻も、宝石も全ては自分のものだ」と書かれていた。
この手紙を一緒に見ていたマッケナは、妖精の涙の話をしらなかったので、「宝石もですか?」と不思議顔だった。
そこでハインリはマッケナに、「ソビエシュ皇帝がプレゼントとしてナビエに贈った宝石を着用して歩いた」と伝えた。マッケナはそれに対して驚いて小言を言おうとしたが、ハインリの顔があまりにも寂し気だったので、口を噤んだ。
代わりに「二人の子供は非常に賢く勇敢な子供に育つでしょう。きっと子供の代で我が国に港を作ってくれるかもしれません。生まれる前から2隻もの船を送られているのですから」と告げ慰めた。
ハインリは気を良くしたのか、胎教で夢と希望に満ちた戦争記を読もうと言ったが、マッケナはまたナビエとの言い争いになるのではないかと予想した。
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話は変わる。マッケナは「そんなこと言っている場合ではありません。ホワイトモンドのシャレ―姫がお待ちではないですか?」と言う。
ハインリの誕生日にナビエが助言した「安易に戦争をしない。ホワイトモンドと不可侵条約を両国で取り付ける案」を西大帝国は提案し、その答えをホワイトモンド側が持ってきたところだった。
その返答の使節団大使として、シャレット姫が来ていた。
大使として姫が来たのは予想外で、良い答えが期待できると思った。
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ハインリは星の部屋で出向き、姫一行を迎えた。
会議の中ではいくつかの話があった。
・ホワイトモンド側の過ちの謝罪(大使を勝手に捕らえたこと)と恩赦への感謝
・ルイフトとの交易の際に、ホワイトモンドの特産品を加えること
・商社がルイフトとの取引を行っている間、ホワイトモンド側の貿易船がルイフトでともに待つ対応をすること
これらは全て西大帝国に有利になる話。話を聞いたケトゥロン侯爵がナビエに対して賞賛の言葉を口にした。会場はやや冷ややかな空気が流れつつも、ほかの貴族たちもナビエのことを気遣い賞賛をした。ハインリは貴族のこの対応に辟易しながらも、ナビエへの賞賛についてはニヤっとする。
そしてシャレット姫は驚くことに、ホワイトモンドとの和解の証として自分との結婚を申し出た。父王がそれを望んでいると言う。だから自分が使節団として来たそうだ。
しかし西大帝国の皇族で結婚できる人間は、今はハインリしかいない。確かに、弱小国であるホワイトモンドからの姫が強国の側室になることは珍しくない。
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この状況を聞いていた騎士が一人席を立ち、ナビエへ状況の報告に向かった。
この話を聞いて驚く侍女たち。
ナビエ自身も、ハインリがいつか側室を持つ覚悟はしていたものの、本当にそのような状況が来ると、嫌だと思ってしまった。
マスタースは「きっとハインリが拒否しますよ」と慰めの言葉をかけるが、ナビエはつとめて冷静に、一度状況を見極めようと言った。
そして騎士に案内してもらい、使節団のいる星の部屋へ向かった。
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ナビエは傍からちらっと中を見るだけのつもりだったが、扉が開いていたので中にいる人間が彼女の気配に気づいた。
すると、なぜか拍手が起こり迎え入れられる。とりあえず無理やり笑顔を作って応対するナビエだった。
中にいたシャレット姫はナビエに挨拶。その挨拶は礼儀と知性にあふれた魅力的なものだった。
しかしナビエの心は荒れた。ハインリが受け入れたとしたらどうしようと思って心に矢が突き刺さったような気持だった。
確かに彼女とハインリが婚約をしたら、欲しがっていた港が戦争をせずに得ることが出来るかもしれない。
シャレット姫は「ありがとうございます。ナビエ陛下の許可が必要な話が必要だったので、すぐにお会いできてうれしいです」と言う。
これは、本当に側室になるつもりなんだと思い、ナビエは緊張で指先が震えていた。しかし予想外の事を告げられる。
「陛下の兄君であるコーシャル卿との結婚を申し入れたく」
え・・・?と思うナビエだった。
*****
一方の東大帝国。
西大帝国に向かった使節団が戻ってきて、リールテアン大公の対応が公になった。問答無用で大公を閉じ込めた西大帝国に不満を持つものもいたが、親子検査が近づくと徐々にその話も立ち消えた。
**
そしてついに親子検査の日。イスクア子爵夫妻はリールテアン大公の騒ぎの隙に東大帝国を出た。”実の娘の痕跡を発見したので、すぐにそちらに向かう。親子検査は後でも受ける。”という言い訳だった。
そのことに人々は彼らが出た後で気づいたが、イスクア子爵夫妻とラスタの親子検査は後でも良いと考え問題にならなかった。
**
ラスタは親子検査に向かうため、馬車を待っていた。するとそこには、娘と乳母となったヴェルディ子爵夫人の姿が。久々に見た娘は少し大きくなっていた。
ラスタはふいにヴェルディ子爵夫人に、陛下が実の親でないと考えているか?と質問。ヴェルディ子爵夫人は、実の娘だと思っていると言った。これは乳母である彼女の本心だった。
ヴェルディ子爵夫人とは別の馬車に乗り込み、神殿へ向かった。
待っている間、ラスタは彼女がなぜメイドが自分に椅子を振り上げてきた時、助けてくれたのかが本当は聞きたかったが、ついに聞くことはできなかった。
少なからずヴェルディ子爵夫人の裏切りに自分がショックを受けていることに気づいたのだった。
***
馬車は神殿に到着。ラスタは親子検査に自信があったので堂々と降りた。
貴族が何か言っても認めなければ良い。もし廃位になっても、証拠が無ければ酷い罰は受けないだろう。耐えていれば、いつか娘が助けてくれるかもしれない。もしくはエルギ公爵が助けに来てくれるかもしれない…と思っていた。
と、その時。なぜか神殿の柱にエルギ公爵に似た人の姿が見える。
彼がここに居るはずはなく、おかしいと思いながら立ち止まって柱を見つめる。すると、神官に自分しかいませんよ、と止められた。
**
ラスタは護衛に連れられ、親子検査の場所へ向かう。そこには、ソビエシュとヴェルディ子爵夫人に抱えられた娘がすでに到着していた。
娘はラスタが笑いかけると、にっこりする。それに眼頭が熱くなるラスタだったが、ここで泣くわけにいかないと思い、唇をかみしめた。
**
(ここからは検査方法についてなのでちょっと割愛気味)
親子検査には両親の血が必要。二人の血と特殊な液体に混ぜる。そこに、採取した姫の血をまぜる。
これで、血の色が消えたらOK。消えなければ、二人の子供ではないということだそうだ。
**
検査結果を見た神官は白い顔で叫ぶ。
「姫は陛下の子供ではありません」と。
*
続く。
今回長かったけど、内容は大きく2つだけですね!
またビックリの展開です。
確かに、ハインリと結婚してもあまりメリットなさそうだもんね。ナビエ溺愛だし…
そしたらまさかのコーシャル?!
私の思い違いかもしれないけど、マスタースと良い感じじゃなかったっけ!?
しかも兄を政略結婚の相手に持ってくるなんて前代未聞‥
これは娘が可哀そうな展開…。ラスタを見て笑っていたというのが可哀そうに見えてしまう。寂しい。
読者としてラスタのこと大っ嫌いなのだけど、母として優しいラスタは信じたいんだよね。
しかもさ、絶対怪しいでしょ。エルギ公爵…。
神官を買収して、ソビエシュの血を操作したんじゃないの!?いや、ソビエシュとラスタの肩を持つ気はさらさらないけど、あまりにもあからさますぎて。
ってか、もしかして神官がエルギ公爵だったりして。
*
この続きの180話はこちらから
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