LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
207話 私の妻と結婚した男
ナビエの確認したいことがあります、という発言はハインリの後ろにいた書記もびっくりした様子だった。
ハインリはどこからどこまで確認したいのですか、などと言うので右脳から左脳までと伝えておいた。
*
ナビエはハインリを連れて近くの部屋に入り、後ろ手で鍵をかけ彼に近づいた。
そして彼をソファに押し倒して顔を掴み左右に動かした。
その様子にハインリはどうしたのかと笑う。そしてそのまま、ナビエがキスをしようと顔を近づけた瞬間…。
ハインリは「急な仕事を思い出した」といきなり立ち上がった。
これにはさすがにナビエも不快な気持ちになり、彼を押してソファから立ち上がる。そして、「どうして避けるんですか?」とハインリに告げた。
ハインリの瞳は揺れた。しかし彼は顔を歪ませ大きく息を吐き、「とても私は大変なのです…もうしないでください」とだけ言った。
ナビエは”大変”の意味が分からず考え込んでいた。そういえば妊娠したかもしれないという時も、彼は手だけ握って寝るということをしていた。今回も同じような印象だが、なぜそのようになったのかが分からなかった。
結局ハインリは正直に打ち明けると言い、「クイーンには、ジュメンシア侯爵一家を処罰する話やその内容を聞かれてしまったので…」と言った。
しかしその理由はナビエには理解できなかった。罰を受ける必要がある人が、処罰されただけのこと。であれば、彼はいつまでこんなことをするのか。
すると彼は「1週間、冷水で風呂に入ります」と言う。
それよりも今ナビエに必要なのは、ハインリのぬくもりだった。それを感じられないことが悲しい。彼はナビエのためにそのようなことをすると言うので、止めることも難しかった。
ため息だけが出た。
***
執務室にハインリが戻るとマッケナが「皇后陛下が憂鬱になっていることが心配です」と言う。
しかしジュメンシア侯爵はナビエと赤ちゃんに様々な呪いの言葉と侮辱をし続けた。これほどの問題は無い、とも続けた。
*
そこへノック音がした。許可をすると、東大帝国に行っていた使者クロウが謁見に入室した。
ハインリが東大帝国の様子を聞くと、クロウはラスタの投獄と自殺、東大帝国の混乱ぶり、そして皇帝の怪我についても報告した。
ハインリがエルギ公爵について聞くと、港の方へ行ったが詳しいことは分からないという話去った。
*****
一方の東大帝国ではソビエシュ皇帝が自分の記憶を取り戻すべく奮闘していた。
彼は両親、妻を一気に失い気が詰まる状況だったが絶望はしていなかった。
ソビエシュはカルル侯爵に頼み執務室を案内してもらった。彼は自分自身で記録を残す週間があった。その習慣はきっと未来でも続いているだろうと思ったのだ。まずはその記録を確認しようとしていた。
続いて秘書は誰か?と確認。
カルル侯爵が自分とピルヌ伯爵とノレイユ伯爵の3人だと伝えた。
3人は少ないなと疑問を持つソビエシュだったが、カルル侯爵によれば「もう一人いたが陛下の命令で辞めた」とのことだった。
カルル侯爵はその話を聞かれると辛いなと思っていたが、幸いソビエシュはその点については聞き返すことは無く、仕事を確認し始めた。
ソビエシュは財政状況を見て、自分の記憶から経っているとカルル侯爵に伝えた。
そして、記憶を取り戻すべく、明日朝全ての秘書陣を呼んで、6年分の新聞・記録などを全て持ってきてほしいと伝えた。個人的な感情が入っているものでもいい、様々な情報を知った方が偏った記憶にならなくて良いだろう…と伝えた。
*
カルル侯爵が部屋を出ていったので、ソビエシュは部屋を見渡した。カーテンはアイボリー色に金色が混ざっており、カーペットは赤と金色が織り込まれていた。どれもナビエが好きな配色、デザインのものばかりだった。
それを見ていると、ナビエとは即位した間もなくは仲が悪くなっていなかった…と気づく。
そして自分の記録を見るべく、机を開け引き出しの中の二重底を開けた。そこには彼が書いたたくさんの日記や袋があった。
その一番上にあったものを広げると、日付は昨年だった。この時点ではまだ記録していないようだった。
加えて”ラスタ”という名前が度々登場していた。
ラスタについて遡るべく、さらにその前年の記録を広げる。すると、その名前の始まりはこうだった。「罠に人がかかった」。
そこにはたくさんのラスタに関する内容が書かれていた。
―これまで見た人の中で最も厄介な姿をしいていた。自分の力では何もできないようだ…。
―捨てられた天使のようだった。
記憶が後退したソビエシュは自分が”ラスタ”にはまってナビエと離婚したと聞いても信じることができなかった。しかしその記録を読むと、その当時の(彼女と出会った時の)自分の衝撃がまざまざと分かった。
―彼女はパイを食べただけで感動する。
—ラスタができない事があったり服を汚したりしても、ナビエは驚くことに横で見ているだけだった。
—ナビエは西王国の浮気王子と楽しそうに踊っていた。
ラスタに関する様々な記録とともに、浮気王子としてハインリの名前も記載されていた。
ソビエシュは一旦日記を読む手を止め、一緒に入れられていた紙袋を開く。そこには最近集めたメモが入っており、『近年魔力減少が深刻になった』という事についての記録がされていた。
そして未来の自分が犯人として疑っていた相手は‥‥。
「ハインリ。私の妻と結婚した男だ。」
*
続く。
ハインリがナビエを避けるシーン、ちょっと切ないですがこれは漫画にありがちな展開!
あなたに触れるのが怖い‥という冷静に考えるとちょっと謎理由ですが、それではないでしょうか?!
そしてソビエシュ。冷静にラスタとの馴れ初めを呼んで、どう思ったのでしょうか?まあ、記録を書いているソビエシュ自身がだいぶラスタに傾倒しているから、本当に記録として正しいのか怪しいな~という気持ちですけどね…。
*
この続きの208話はこちらから
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