LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
209話 それは簡単なことです
宰相による提案を聞いていた時…横を見るとハインリが顎をぐっとつかんでいるように見えた。
ナビエの魔法の実力はそこまでではないことをハインリは知っているから…笑っているように思った。ひとまず彼のことは置いておいて、宰相と話を進めることにした。
ナビエは「毎年洪水が起こる場所ということですが、何かしらの防御策をしていないのですか?」と聞いた。
すると、毎年ダムを作っていると言う。なんと、毎年壊れるから毎年作っているのだと言う。
毎年壊れる理由を聞くと、宰相は川の下に住む水龍が毎年暴れてダムを壊すからだそうだ。
そこまで聞いてナビエは不思議に思いつつも、自分の魔法は洪水であふれる水を凍らせるほどの力は無いということを伝えた。
宰相は残念そうにしながらも「承知しました、村民も期待していましたがそのように伝えます」と答えた。
*
会議が終わった後もナビエは洪水の話が気になっていた。毎年あることなのか…と。
ハインリは気にする必要は無いと言うが。
ナビエは夕方風呂から上がった後、水槽に入った水を凍らせるテストをしてみた。しかし水槽の水すら凍らなかった。氷塊がいくつか浮かぶだけという始末。
これでは川の水を凍らせることは程遠い。
*
ハインリは「クイーンは何をしているのですか?」と心配して声をかけてきた。
ナビエは素直に魔法をかける練習をしていたと答えると、氷塊を作れただけでも応用する力が身についていて凄い、魔法使いになって1年も経っていないのに力が日に日に増していると褒めた。
しかし、「例え川を凍らせるだけの力が身についても無理に力を使ってはいけない。魔法を使うと体力を消耗するし、赤ちゃんもいるのに。」と付け加えた。
ナビエは確かにその通りだと思った。今回はハインリの言うことが正しい。洪水を防ぐ能力があったとしてもそれだけの能力を使うのは大変な労力が必要だった。
考え込んでいるとハインリがベッドの上に座った。そして、ナビエの手を取り手の甲に口づけした。
ナビエはそれがくすぐったくて笑うと、彼は何度も口づけすることを繰り返した。
どうも熱っぽい雰囲気になったので、ハインリはそれをやめて風呂に向かった。氷があって助かった…とため息をつき笑いながら。
***
翌日。ナビエはダムを短時間で作る方法を考えていた。
朝食を終えてすぐに執務室に向かった。
副官たちにダムについて考えてもらうつもりだったが、まだ副官たちは執務室に来ていなかった。
そこで図書館に向かうことにする。文献を参考にしようと考えたのだった。
しかしながらそんな文献はどこにもなかった。図書館を後にして建設の知識がある技術者にも質問をしたが、短時間で作る方法は見つからなかった。
事実、1年でダムを建設すること自体が早いのである。
結局ナビエは副官たちに最大限に早くダムを建設する方法を考えるように指示した後、再び図書館に向かった。
***
このナビエの様子を見たハインリは後悔していた。結局ナビエをかなり働かせてしまっている。
マッケナが「もう少し休むべきだと思っていたが…」と言うと、ハインリは「あんなに没頭するとは思わなかった!」と激しく反論した。
*
洪水の話を聞いてから三日が経ったが、以前ナビエは図書館にいたり、副官たちと議論したりと忙しかった。
食事と寝る時間だけはハインリと共にしたが、それ以外は仕事に没頭しているので、ハインリもマッケナも酷く心配していたし、会議に出したことを後悔していた。
*
ついに4日目。ハインリは図書館にいるナビエを呼び戻しに行くことにした。
倒れる前に、無理やり休ませることにしようと考えたのだった。。
***
東大帝国ではダムを作る際、土系と石系の魔法使いたちを総動員させていた。…楽に作れていた。
しかし西大帝国は状況が異なる。いくら調べても短時間でダムを作る方法などなかった。手抜き工事を助長して、危険なものを作っても仕方ない。方針転換が必要だった。
ナビエが図書館であれこれ考えていると、ハインリがやってきた。
そこでナビエはまた仕事の話をする。
「原因から解決する方が良いと思います。洪水が解決できなくても、避難の手間が省けます。」
これに対してハインリは「どうやって水龍を止めるのか?」と聞くと、ナビエは「それは簡単です。」と答えたのだった。
*****
その頃の東大帝国。
ソビエシュはエベリーから治癒魔法を受けていた。そばにはカルル侯爵も控えている。
結果、エベリーのおかげで、体の外傷は解決した。しかし記憶の件…精神的な面は解決しなかった。
ソビエシュはこの結果に、「自分の精神的な問題はナビエに会わないと解決できないのではないか?」と言った。
そして医師も「陛下の問題を解決するには、もっとも陛下に影響を与えた人物に会うのが良いでしょう」と続けて答えた。
カルル侯爵は考える。
ソビエシュに影響を与えた人物とは…グローリーエムとナビエが浮かんだ。しかしグローリーエムは探しても見つからない。
結局は、それならナビエに助けを求めるしかないと考えたのだった。
*
続く。
ソビエシュはナビエに会いに行くことになりそうですね。
さて、記憶問題は解決するんでしょうか。
*
この続きの210話はこちらから
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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いつも楽しみに読ませて頂いています。
再度申し上げますが、誤字脱字、誤植が多すぎます。
どの回にも必ずと言っていいほど間違いがあります。
とても素敵なサイトなのにもったいないです。
R様、いつもありがとうございます。
大変申し訳ないです。順次修正してまいります。メッセージいただけるだけで大変嬉しいです。