LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
215話 残っていなかった
ナビエは口を開いた。
「まず‥‥謝罪します。あなたが狂ったという言葉を信じていなかった。でも、本当に狂いましたね。狂ったという言葉以外見つからない。」
それを聞いたソビエシュは自分のことが嫌いかと聞く。
ナビエは考えてからこう答えた。
「あなたはあなた。でも私はあなたを愛していません。記憶を探してください。なぜあなたを愛していないか分かるでしょう。」
冷たく冷たく答えた。
しばらく忘れていたが、ソビエシュの記憶の当時のソビエシュとナビエは「戦う」というほど口論することは無かったが、小さないざこざは絶えなかった。
だからなのか、彼はナビエが怒っている口調であっても気にしていない様子だった。そして「間違いを教えて欲しい。謝罪したい」と言った。
ナビエは、記憶を取り戻してから謝罪して欲しいと伝えた。
そして結局、ソビエシュに出ていくよう言い、彼を追い出した。
*
彼を見送った後、その後ろ姿を見て思った。
ソビエシュがラスタにおぼれてナビエに冷たい態度をした時、彼女は彼のことを理解していなかった。彼もそうだった。ナビエは彼を愛していたことさえ知らなかった。
それでもお互いがお互いにとって戦友だった。
それがどうしてこんなに人が変わってしまったのか。本当に驚いたのだった。記憶を失ったソビエシュもそのように感じているかもしれない。
しかしそれはそれだ。もう感情的に彼を受け入れることができなかった。それでも現在の記憶の状態のソビエシュに冷たくするのは辛く、ナビエは彼に早く記憶を取り戻して欲しいと願った。
*
そして再び仕事にとりかかろうとしたが、全く集中できない。結局部屋を出て、修練場にいるハインリの元に向かった。
彼を見ると少し気持ちが落ち着いた。
ハインリは修練場で木彫りの人形に対して剣を振り下ろしていた。軽快な音が聞こえるそこでナビエはしばしハインリを見つめる。
ハインリはナビエの視線を感じたのか、剣を下ろし彼女の元へ走ってきた。
ナビエがあなたを見に来ましたと言うと、嬉しそうに笑った。そしてナビエもやることにした。
ハインリはナビエの体調を気遣い、躊躇しながら剣を渡した。
彼女は両手で剣を握り、人形に向かって振り下ろした。するとスパッと人形の頭が落ちたのだった。
***
暫くしてマッケナとハインリが一緒になった。「マッケナは鍛錬上の人形を見て、これはあなたの姿だ。意味があるのです。絵の信号だけでは足らなかった。皇后は怒っているのです。」と言う。
ハインリはナビエはそんなに荒い人間ではないと思い、マッケナの言葉を半信半疑だ。
しかしマッケナは「もっと仕事を頑張ってください!という考えですよ」と伝えた。
それを見たハインリは「お前は本当に可愛いよ、マッケナ」と言い、笑った。これに対して気味が悪いと思ったマッケナはやめてくださいと伝えた。
*
マッケナは声のトーンを落とし、「昼にソビエシュ皇帝が皇后の執務室に行きました。長居はしていません。しかし皇后の表情はよくありませんでした。」と伝えた。
ハインリはいつも冷静なナビエが不思議だなと思った。しかし思い直した。
「それで剣を振り回したくなったのかもしれない。であれば行かなくては。」
マッケナはどこにですか?と思わず聞いたのだった。
***
夕食にはまだ早い時間だった。
ナビエは花びらを浮かべた風呂に入り出ると、ハインリが部屋に来ていた。彼は笑いながら手を振る。思わずつられて笑った。
そして、ハインリは一度ナビエの手にキスをして、彼女の背中に手を回して抱き合った。
*
ナビエはハインリに心配事を聞くことにした。彼女は生まれる子供が鳥になれるのであれば、他の鳥と混ざった時に見分けることができるか心配だったのだ。
心配な表情でこの質問をしたナビエにハインリは笑いを堪えきれず、吹き出してしまった。
笑わないでください、と言うナビエに対してハインリは「私が見分けれるので心配しないでください」と答えたのだった。
*****
翌日。
ハインリが仕事に出た後、今日はソビエシュに会わないと誓った。
朝食の時にハインリからは魔法使いがヨルンに向かったというニュースを聞いた。洪水の問題と臨時のダム建設の問題が解決されたが、宝石ダムを作るにはさらに1年かかることに変わりはなかった。しかしこれからは宝石ダムについて重点的に考えることができる。
廊下から騒がしい声が聞こえてきたので、ジュベール伯爵夫人に何かと聞いた。ジュベール伯爵夫人からは返事が無かったので廊下に出ると、マスタースとローズが真剣な面持ちで立っていた。
ナビエが何事かと聞くと、東大帝国から来た従者と対立していると言う。それで些細な口喧嘩をしていたぐらいだったが、問題が1日に2、3回起きるから困っているそうだ。
迷惑な話である。ナビエはソビエシュの統率力が弱っているのかもしれないと思った。そして、もしかして、連れて来た人が従者でない可能性もあるのではないかと考えた。
***
ソビエシュは東大帝国から来た従者たちを集め、問題に関することについて問いただした。東大帝国から来たというプライドは捨てる様にとも伝えた。
*
続く。
側室になるという話は冗談で終了でしたね。
今回の話の最後の部分はよく分からなかったので省略したのですが、ソビエシュのことをカールが心配しているようです。
*
この続きの216話はこちらから
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