LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
231話 あなたです
ナビエは両親と食事する間、帰郷することを惜しんだ。
父は良い領主なので、領民が寂しがっているし心配していると言う。むしろ、こんなに長い間東大帝国にいてくれたことに感謝するべきだった。
父と一緒に今回は母も帰るそうだ。あれこれやる事があると言う。そして二人は孫が誕生した頃に戻ってくると約束した。
母はナビエに最近の体調を聞く。ナビエは「最近は手足が重いです」と答えた。
ハインリが時々手足を揉んで浮腫みを取っていてくれたが、今は魔法石の回収で席を空けることも多い。
母はこの話を心配したようで、いくつかの助言をくれた。
*
母と真剣な話をしている時だった。
父が兄にどこか調子が悪いのか、と聞く声が聞こえた。母とナビエは話をやめて、兄の方を見る。
兄は否定したものの、確かに顔色が悪いように見えた。ナビエは手紙のせいで顔色が悪くなったのではないか…と心配する。
食事後、兄にマスタースに返事は無いか?と聞いた。しかし兄は頑なな表情で「ない」と言ったのだった。
***
食事後執務室に戻ったナビエ。
そこで兄がまたやってきて、「誤解があるかもしれないので」と手紙の返事を渡してきた。
マスタースは一体どんな手紙を送ったのだろうか…。兄に聞いたが詳しくは教えてくれなかった。
*
ナビエにはそれよりも気にすべき問題があった。魔法石回収と第四騎士団の件だ。
ーーと思ったところで、暗い表情をしたマスタースが現れた。どうしたのかと聞いたが、答えない。いつも鋭い勘を働かせるヴェルディ子爵夫人も分からないと言う。
結局マスタースはその後も引きこもって、お菓子で誘っても出てこなかった。
*
結局、何事も解決せず一日過ぎ、風呂に入ろうと寝室に入り服を脱いだ時だった。
後ろに控えていたローズから声がかかる。
「皇后陛下、ポケットに何か入っています」
これにはナビエもびっくりした。どうやらそれはマスタースが兄にと頼まれた手紙ではないか。
ナビエはローズに礼を伝えて手紙を受け取り、風呂に入った。湯船で手紙を開くとそこにはこう書いてあった。
コーシャル卿が通り過ぎるたびに倒れないか心配です。もし何か私にできることがあればおっしゃってください。どこへ行かれても私がコーシャル卿をお守りします。
私はコーシャル卿が階段から転げ落ちないか心配になり、集中できません。
マスタース
ナビエは兄が倒れないかと心配するような人がいることにまず驚いたが…問題はそこではなかった。
手紙は確かにマスタースが書いた内容だった。では自分が渡したのは一体何であったのか。
*
ナビエは急いで兄を呼ぶようローズに頼み、着替えて応接室に向かった。
応接室に行くといた兄。人払いを命じてナビエは改めて「マスタースからの手紙だ」と言って渡した。自分が間違えて渡したと詫びた。
この言葉に兄は目を白黒させて口をあんぐり開け、驚いた表情を見せた。彼はしまいに恥ずかしそうに両手で顔を覆う。「お前がパンパン…?」
何の話か分からないナビエ。眉間にしわを寄せると慌てて兄は首を振って手紙を受け取った。
ナビエは元の手紙を返して欲しいと手を出したが、兄は捨てたと一言。何かが怪しい。一体どんな内容だったのだろう、と気になるナビエだった。
内容を聞くも、覚えていないと兄は告げ、逃げるように去ってしまった。マスタースへの手紙は読んでまた返事を書くそうだ。
***
皇帝陛下が皇后陛下に出会ったことを1日3回お辞儀をしながら感謝を述べる様に―――
こう、僧侶は告げた。このような噂が広まっているとマスタースが明るい顔で教えてくれた。
話が間違った内容で広まっている、と懸念するナビエだったが、マスタースは噂話なんてそんなものだと言って気にしていない様子だった。ナビエは”こんなつもりで僧侶に会ったつもりはないのに”と思ったが、いざ良い噂が広がると僧侶に感謝した。少しでもハインリのイメージアップに繋がれば良いと思ったのだった。
*
しばらくしてジュベール伯爵夫人がいなくなった。その隙を見計らって、マスタースはナビエに話しかける。
「皇后陛下、実はコーシャル卿が返事をくれました。その内容が最高でした。」と告げた。だからこんなにイキイキとしていたのか、とナビエはホッとしたのだった。
合わせて手紙を誤って渡したことを詫びた。
するとマスタースは最初にもらった手紙の内容は残念な内容だったと言われたとも告げ、外に出ていった。
*
ナビエはこの話に改めて頭を抱えた。一体最初の手紙には何が書いてあったのか…ますます気になってしまうのだが、知りたくない気持ちもあった。
*****
一方のエルギ公爵は父に言われて王に会うために宮殿を訪ねた。
そこで会った王は非常に怒った表情をしていた。
王はこれまでにエルギ公爵がしてきた数々の問題行動を非難した。しかしエルギは反省の色を見せず、軽蔑の笑みを浮かべたままだった。
冷静さを取り戻した王はエルギ公爵に「港の件は諦めるように。ラスタ皇后は奴隷だったことが明らかになったので、その話はそもそも無効だ」と告げた。
しかしまたもやエルギ公爵は無反応。なので王は怒って再度警告をした。
「国の外になることをするな。お前ひとりの問題なら勝手にすればいいが」
*
王とエルギ公爵の会話が終わり、外に出るとそこには王弟・シリムがいてこちらに近づいてきて話しかけて来た。
「こんな風に復讐をして誰に得になる?兄がいつまで君に目を瞑るか分からない。よく考えろ。」
エルギ公爵は彼に返答をしようとしたが、そこへ多国籍騎士団の第四団長エインジェルの姿が。
一旦シリム王弟はそこで去った。
*
エインジェルと話すことになったエルギ公爵。エインジェルは自分の自己紹介をした後、月大陸連合に提訴されている件でいくつかの調査に来た、と告げた。
そして続けて「契約書には公爵様が対価で港を受け取ることにしたことは書かれていませんでしたが、何を対価として港を受け取ることにしたのでしょうか?」と聞いた。
エルギ公爵はこれに「私の体だ」と答えたのだった。
*
続く。
読者の私も分かっていませんでした!そういうことか。(皆さん分かってましたか?!w)
ナビエはハインリの手紙とマスタースの手紙を間違えたのですね。
ハインリが手紙をポケットに入れたことをしらないナビエに非は無いのですが…なんか可哀相だし、内容が無いようだし、笑えます。
ハインリがあとで手紙の内容はどうでしたか?!とか言った時にどうするんだろうw
*
そしてエルギ侯爵は王と面会。
この王ってソビエシュじゃないんですよね。エルギ公爵、どこの国にいるのか分からなくなってきた。ブルーボヘアン??(ってところ?)
そして港の対価が自分の体?!って原作には書いてあったんですが、どういう話なんでしたっけ?そもそもラスタが散財したことの対価が港なんじゃなかったの?よく分からなくなってきました。
(後日追記)
すみません、頭の整理しました。
エルギ公爵は元々ブルーボヘアンの貴族で、そしてハインリの従妹。
そして港が欲しいというのは、ラスタの側室になる対価だったので、港の対価は自分ということですね。
お騒がせしました。
*
この続きの232話はこちらから
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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初めまして。いつも楽しみに拝読させて頂いております。
エルギ公爵は自国(ブルーボヘアン)に帰っていたと思います。また、港の対価は体、というのは、確かラスタに側室になってくれと言われて、なってもいいが、代わりに港をくれと言ったくだりがあったと記憶しています。
エルギ公爵はラスタのことを好きなようなのに陥れる真似をするので、かなり歪んだ性格の人なのかなぁと思います。
何がしたいのか不気味な人ですね。
これからも翻訳楽しみにしています♪
コメントありがとうございます。(お名前は匿名にさせていただきました)
書いている私が失念していてすみません‥。コメント嬉しいです、ありがとうございます。
そうか、そういうことですね。
側室になる代わりに港‥なので、自分の体が対価という意味なんですね。
コメントいただいて、側室になって欲しいという話の事か…とやっと分かりました。
ポンコツ読者ですみません。これからもよかったらよろしくお願いします!
前話のマスタースの手紙が出てきた頃から、ハインリの手紙と入れ違うのだろうと予測できました。
そして「お尻を叩いた〜」で確信できました。
R様、コメントありがとうございます。
たまに推測できる話が出てきますね。それですら私は予感できていなかったりして、後で驚いていますが‥。
誤字脱字、間違いはすみません。引き続きよろしくお願いいたします。