LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
1話更新ですみません。
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マッケナは少し考えて答えた。
「率直に言うと、残念ではあるが帝国を長く安定した国にするには、戦争を押し通すよりも、次世代のために力をつけておくほうが得策かもしれません。」
「侵攻は悲願でもあるが、そこに囚われて不幸になると後悔することになると思う」と付け加えた。
従兄であるからこその、マッケナからの率直な意見。
ハインリはこの言葉に考え込んだのだった。
一方のナビエは幽霊騒動について引き続き考えていた。
ジュベール伯爵夫人にもどうしたかと聞かれるほどに。
非常に小さな噂であれ、不安の芽は摘んでおくことが重要。噂の発信源と意図がわからないならなら尚更だ。と考えていた。
しかしその噂の調査は困難を極めた。
幽霊騒動が出てくる場所を調べたりラングド子爵の力を借りて調査したりしたが、効果はなかった。
ハインリも同じように犯人を捜していたが苦戦しているようだった。
しかしひょんなことから手掛かりが出て来た。
それはカフメン大公と執務室で貿易品目について協議していた時のことだった。
彼は会議をしながらもナビエへの恋心に苦しんでいるようだったが、会議後、退出間際に思いがけないことを口にする。
「ケトゥロン侯爵が主導、リバティ侯爵は目をつぶっています」
彼はナビエの心を読んで、幽霊騒動の主犯について教えたのだった。
クリスタの従兄の手動した事件だったのだ。
ナビエはカフメン侯爵から聞いた話をハインリに伝えた。
ハインリは、「彼ならやりかねない。彼は幻影魔法が使えるので、それで幽霊騒動を起こしたのだろう」と言った。
ナビエはハインリにこの騒動の収拾についてを自分が主導することの許可を取った。目には目を歯には歯を方式を使うと言う。
ナビエはランドレ子爵に頼んで多国籍軍を動かし、ケトゥロン侯爵を1週間ほど身動きが取れない状態にする。
具体的にはこうだ。
その間に騒動が起きなければ、幽霊騒動の犯人は彼ということに。その際に、ナビエ側が”彼が犯人だ”と言う噂を広める。
ハインリは何が”目”なのか?と聞いたが、ナビエはこの噂を立てることこそが”目”だと思っていた。
そしてナビエがランドレ子爵にその依頼をすると彼は快諾。
そして無事作戦は成功。
ケトゥロン侯爵は1週間から10日ほど目を覚まさないになったと伝えてくれた。
実際、彼が眠った後は幽霊騒動がおさまった。
ナビエ側が噂を流すまでも無く、ケトゥロン侯爵の仕業だ!と人々は騒ぎ始めた。
ラスタはルベティ誘拐の依頼後、ソビエシュが用意した邸宅に戻っていた。
しばらく死んだ男のことを思い出し苦しんだが、それも数日。ルベティが奴隷になると嬉しくてたまらず、田舎暮らしを暫く楽しんだ。
そして退屈になると宮殿へ戻った。
ロテシュ子爵が宮殿へ雇った傭兵を連れてやってきた。
傭兵はスリムな大男。大きなマントを被り、人差し指、中指、薬指に似た形状の指輪をしていた。
既にギルドへルベティ誘拐は依頼したが、ラスタには人手が必要なので、彼も雇うことにした。
ラスタは腕を見たいから、エルギ公爵の腕のブレスレットを取ってこい。彼を傷つけずに!と命じた。
ロテシュ子爵が帰宅した後、ラスタはエルギ公爵にこの話を予め伝えようと探した。当然快諾してくれるものだと思っていた。
しかし見つけたエルギ公爵は神妙な表情で冷たく言い放った。
「ラスタ様は多方面の人材をご活用のようだ」
ラスタはそんなことは無い、自分はエルギを一番信頼している!と訴えたが、彼は最も信頼している人間にこんなことをするか?と言った。
そう。すでに傭兵がブレスレットを奪っていた。
ショックを受け自室に帰るラスタ。
エルギ公爵は彼女を背に笑みを浮かべる。
そして従者に「ダラクを連れて来い」と指示した。
ラスタは昨日のエルギ公爵のこと、傭兵に依頼したことが気になって眠れなかった。
午前4時。傭兵が現れてブレスレットを差しだした。
そこには血が。
そのことにラスタは怒り狂う。
傭兵はエルギ公爵が強く護衛もいたので仕方なかったと釈明したが、怒りがこみ上げる。
しかしその実力は確かだと認めた。
さらに翌日。ラスタが朝食後南宮へ行くと一層怒った表情のエルギ公爵がいた。
そして、ここから出ていくと言う。
必死に引き留めるラスタ。
「陛下はもうラスタを以前のように愛していない、他の人間は自分の位ばかりを見ている。侯爵様しかラスタが信じられる人がいない」と。
しかし「友情を利用されたから信じられない。帰ってください」と言うエルギ公爵。彼の腕には包帯が巻かれていた。
ラスタはとても悲しい気持ちで西宮へ戻った。
血の付いたブレスレットを見て涙した。
いつも自分の味方をしてくれた侯爵。奴隷出身という噂が出回った時も怒ってくれた人だった。
貴族出身ではないにも関わらず偏見もなく接してくれた。
彼がいなくなるかもしれない事実が恐ろしく、何とかしなくてはならないと思った。
ソビエシュは皇子様だが、気まぐれが酷く、自分は捨てられるかもしれない。今はまだ愛しているが、今後愛は徐々に覚めると想像できる。
それに引き換え、エルギ公爵は苦境を助けてくれた。エルギ公爵へ向いた気持ちは大きくなるばかり。
その頃、立ち去るため馬車に荷物を積んでいたエルギ公爵。
ラスタは彼を大好きです、離れないで下さい!と避けんで引き留める。
その言葉を聞いたエルギ公爵は、ラスタを背に嘲笑を浮かべたのだった。
やっぱりクリスタ関連の人に陰謀でしたね。
しかし魔法使い多いな、幻影か。何でもできるってすごいね。
とはいえ、エルギ公爵にまで何かしでかすとは。
エルギ公爵のニヤっと顔、怖いです…!
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