LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
168話 幸福と嫉妬
ナビエは最近トイレに行く回数が増え、イライラし、ハインリに冷たくしていることが増えたと思った。これはハインリにも申し訳ないと思っていた。
ジュベール伯爵夫人に、伯爵と喧嘩をしたことがあるかと聞くと、顔を見るたびに喧嘩しているそうだ。逆にハインリと何かあったかと聞かれたので、一方的にナビエが冷たくしていると答える。
ジュベール伯爵夫人はそれは妊娠したことによる感情の起伏だと教えてくれた。
ハインリもそうだと気づいて傷つかないでいてくれているといいなあ、と思うナビエだった。
不安げなナビエを見たマスタースやジュベール伯爵夫人は気を紛らわせようと、気にする必要はありませんよ!と言う。
ハインリが冷たくして気遣ってくれても、気にしすぎないで欲しいと伝える様にしよう…そうナビエは考えていた。
***
それからちょうど10分後。ハインリではなく、真剣な表情のマッケナが訪ねて来た。どうやらケトゥロン侯爵に「身体を貸せ」という、奇妙な要求をしたと言う。
「これがどういう意図か知っているか?」と聞くマッケナ。ナビエは、ハインリが魔力をコントロールする実験台として、ケトゥロン侯爵を利用しようとしているのだと分かった。
ナビエはマッケナに「教えてくれてありがとう。喜んでハインリを待っておきます」と答えた。
どうもちぐはぐな回答に理解できないマッケナはさらに深刻な表情になった。ナビエは、ハインリが自分のためにしてくれていることだと伝える。
マッケナはどうやら自分もしらないハインリの一面があるのだ…理解してくれたが、マッケナ自身にも何かしようとしてるのではないか?とごにょごにょ言い出した。
マッケナを苛めているところで、ローラが入ってきたので話を止めた。
***
ローラは今下町でニアンに会ったと言う。ランドレ子爵と言い争いをしていたそうだ。この話にはナビエも驚いた。もしかしてリバティ侯爵がニアンに想いを寄せていると言う件がこじれたのだろうか…?
わくわくした表情のローラを横目に部屋をうろうろしていると今度はハインリが入ってきた。
***
「鬼ごっこしているのですか?」とハインリは笑いながら尋ねて来た。ナビエはハインリに謝りたいこともあったので寝室のドアをサッとしめて二人きりになった。
「「昼のことはごめんなさい」」
ほぼ同時に二人で謝った。ナビエは「訳もなく緊張してごめんなさい」という意図。ハインリは「ナビエのためにした行動が不快だったら我慢せず言って欲しい」という意図の”ごめんなさい”、だった。
お互いに気にしていた”ごめんなさい”の内容は、必要は無いと言うことを話し合う二人。
そしてハインリは、魔力の流れを感じる手助けができるようになったと言う。熱心に勉強したからだそうだ。
どうやら、ナビエがケトゥロン侯爵を実験に使うという話を知らない様子だった。
まず手首にハインリが口づけすることから始まるそうだ。
(ナビエが「口づけすることも手順か?」と聞くと、ハインリはこれも手順…と言っていたが真偽のほどは不明…笑)
*****
ラスタはカルル侯爵から再度、行動に気を付けるようにと指摘を受けた。カルル侯爵はエルギ公爵とラスタのやりとりを見ての指摘だと言う。
ラスタはエルギ公爵は友人であり、友人と会うことも制限されるのか!と憤慨。
カルル侯爵は、新聞を見るからにみんなに密会だという話が吹聴され掲載されていると伝えた。
それはもちろんジョアンソンが書いた記事だった。
ラスタは「その記者は自分のことを常に悪く言う人なのだ!友人に会うだけでも周りの顔色を窺わないといけないのか。そもそも、他の国では皇后も側室を取ることがあるだろう。」と反論。
しかしカルル侯爵は「平民は新聞を信じるだろう。そもそもラスタ陛下は元々ソビエシュ陛下とのラブストーリーでナビエを廃し、自身が皇后の座に就いた。他の皇后とは状況が違う。」と返答した。
これにはラスタも答えに窮する。一体どうすればよいと言うのかと悩む。
ソビエシュは他の側室に入れ込み、赤ちゃんを奪って自分に冷たくなった。エルギ公爵しか頼る人をいない状況を作ったのはソビエシュのせいではないか、とソビエシュへの恨みしか思いつかなかった。
それはともかく、ジョアンソンを何とか処理したいということも思い出した。
それでも一見”早産で生まれた娘・グローリーエム”の記事だけは賞賛にあふれていた。しかし、『早産で・健康』『エルギ公爵との密会』という言葉を踏まえると、人々の勘違いを生みそうだ。この勘違いこそが、ジョアンソン記者の思惑だと思えた。
考えれば考えるほど、ラスタの状況は絶望的だった。
養父と実父、ロテシュ子爵は頻繫に金を無心しに来る。
娘は顔を見ることすら叶わない。
側近だったヴェルディ子爵夫人には裏切られ
アレンは自分の息子も皇子にすべきだとせがんでくる…
さらには、ジョアンソンは妹を出せとせがみ、悪意ある記事を書く。
四方からラスタの首を絞めてくる手が伸びてくるようだった。
その時、貴族が歩いてくる足音がした。ラスタは身を隠す理由も無いのに、咄嗟に身を隠した。ところが予想を反してラスタに好意的な会話をしていた。
内容は、エベリーの礼儀がなっていないという悪口と、同じ平民でもラスタは明るい野の花のように見えたが…という内容だった。
どうやら、イスクア子爵夫妻がラスタの話を良い噂を話すように誘導してくれているようだ。…と、藪の中でホッとしていると、思いもよらない話を耳にする。
「皆さんはナビエさまの妊娠お祝いパーティーに参加されるのですか?」と。
この言葉にはラスタも目が覚める。ナビエが妊娠?不妊ではないのか。
貴族たちは「不妊で離婚したと言っていたが、どうやらデマだったようですね」「ハインリ皇帝は浮気者で有名だけど、ナビエさまはすごいですね」など口ぎ地に語って去った。
ソビエシュがナビエの不妊を疑っていると知った後、その言葉を信じ切って、勝手に確信していた。しかし妊娠した?
さらに、ハインリ皇帝との仲が良いと…?ラスタにとってとんでもない話だった。誰のために自分はこんなに苦労しているのだろうか。と。自分は赤ちゃんの顔すら見ることができないにに。
そもそも、当初ハインリ王子が好きだったのは自分ではないか…とすら思って混乱し、堅く拳を握っていた。その掌には、血が滲んでいた。
*
また西大帝国編はちょっと平和…な168話でした。
ナビエがケトゥロン侯爵の身体を使うという理由を知っていたからねw
本当にマッケナの思い違いは毎回面白いなw
しかし口づけすることから始める~という手法は絶対嘘じゃない?!w
ただやりたいだけでしょう~。と思う読者は私だけでは無いはず。そして、ナビエも疑ってそうで、面白いな毎回。
父親の話と赤ちゃんを投げた件以外は完全に自業自得なんですが、ついに自分が辛いのはソビエシュのせいだ!とまで逆恨み始めました。
ついに自分の好きだった人まで恨み始めるとは…やっぱり性根が曲がっている!こうはなりたくないねーーー!
そのうちナビエの恨みを募らせて何かしないか心配です…。
*
この続きの169話はこちらからどうぞ
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