LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
188話 怒りと平和
イスクア子爵夫妻はぼんやりと刑務所の壁にもたれていた。魂が抜けたように二人は憔悴しきっていた。夫人は突然怒るようなそぶりも見せ、それは狂ったようなそぶりだった。
二人は事実だろうか‥と会話する。
ロテシュ子爵が告げた内容だから信用できないが、彼が自分たちに嘘をつく理由も無い。そして資料も完璧とは言えない…。
そこで子爵が「考えていれば自分たちとエベリーは似ている気もする」と口にする。確かに目の色と髪の色はよく似ていた。ラスタとの会話で彼女は悪者とみていたが、そんなに悪い人間ではないと思えて来ていた。むしろ賢く、賢明に生きているように思えた。
考えれば考えるほどなぜここまで悪者扱いしてしまったのかと悔いていた。彼女は娘の敵だと思ったからこそ。その偏見が仇となったと思うのだった。
そして再度エベリーに会って確認したいと思いだした。
貴族が平民を殺そうとした罪では彼らは大きく処罰は受けない。じきに刑務所から出ることができるであろうから、どうしても彼女を再度確認をしたかったのだった。
*
そこへ予想外の事態が起きる。会いたいと思っていたエベリーが刑務所へ姿を見せたのだった。突然の訪問に少しばかり笑みを浮かべる夫人に対し、エベリーは「気味が悪い」と一蹴。二人を軽蔑したセリフだった。
悲しくなったイスクア子爵夫妻だが当然のことだと思いながらも「エベリー」と声をかける。
エベリーは今日は下品な娘と呼ばないのかと告げる。
それに対して夫妻は「これまでのあなたに対する言葉・行動・侮辱すべてを謝りたい‥」と震える声で述べた。
しかしエベリーは今更信じることができない。そんな言葉は本気でないだろうし、どうせ裁判は有利になるための口実としか思えなかった。
「そんな話は裁判官に言えばいい。親が親であれば子も子だ。ラスタを見ると本当にその言葉がぴったりだね」と述べ、エベリーはその場を後にした。
その言葉に茫然自失の夫妻だった。
扉が閉まると同時に夫妻は泣き崩れた。
イスクア子爵夫妻は「自分たちはあの子の親ではない。あの子は自分が親と知ったら侮辱に苦しむだろう。」と悲痛な声で話をした。
これまでラスタの言葉を信じていた。確かにエベリーを殺せとまで指示は無かったし、彼らも殺すつもりまでは無かった。ただ、ラスタが可愛いあまり、自分たちもエベリーを恨んでいた。
しかし、実の娘がエベリーと知っていてその事実を隠したラスタの話を知り、気が変わった。もちろん、ラスタがエベリー殺害計画を企てたとしても大きな罰は受けない。
夫妻は「これ以上エベリーに危害を加えることがないように、なんとか自分たちの手でラスタを片付けなくてはないけない。」と思ったのだった。
*****
その頃の西王国では、ハインリが”社交デビューをしていない子息、令嬢を呼んで、簡単な武術と学識テストを行う”と発表をした。
貴族は各家庭で家庭教師を置いたり才能ある師を招いて子供を教育している。ハインリが敢えてなぜこのようなことをする必要があるのか、ナビエには理解できなかった。
ローズは「赤ちゃんが生まれるからではないか」と言う。「子供が成長した時のために、貴族の子息や令嬢の資質を見ておきたいのかもしれない。あとは話し相手ではないか」とのことだった。
これに対しジュベール伯爵夫人は「私見ですが、ジュメンシア老侯爵への嫌がらせではないか」と言う。なぜなら、ジュメンシア老侯爵一家は誰も招待されていないのだそうだ。
侍女たちの視線がナビエに集まる。ハインリの意図はどちらか、と聞いているような目だった。
事実、ナビエの意見はジュベール伯爵夫人に賛成だった。ハインリはソビエシュへの嫌がらせに、彼が送ったプレゼントをパーティーでするような人間だし、ジュメンシア老侯爵に対してもそのような嫌がらせをすることは何の不思議でもなかった。
ただ、ハインリの性格を素直に言うのを躊躇って、敢えて「赤ちゃんのためじゃないかと思いますよ」と適当に返事をした。結局、ナビエもハインリの猫かぶりの性格を一助するような気持ちで口に出したのだった。
*
突然会話の際に来客があった。それはシャレット姫だった。皆視線をマスタースに送る。彼女は「なぜ自分を見るのか!」と聞くが。
姫を待たせることはできないので早々に中に招いた。彼女はスマートな服装をしていて、以前会った時よりもさらに知的に見えた。まるで学者のようだ。
シャレット姫といくつかの会話をしている際、マスタースはだんだん不機嫌になり顔が下を向いて行った。
彼女が去った後、マスタースは元気がなくなったようだった。彼女自身は大丈夫です、と言うが。
それ以来、ナビエはマスタースはやはり兄が好きなのであろうと考えるようになった。
*
夕方、その話をハインリに打ち明けることにした。
ナビエがハインリに「君は恋愛の問題に精通しているか?」と聞くと、自分の人生での女性はクイーンだけなので、精通していない。という。
こんな回答を彼が浮気者という話を信じている人達が聞いたら驚くであろう…。
ナビエは浮気者と噂が立つくらいだからある程度恋愛問題に長けているのではないの?と問い詰めたくなったがやめた。ようやく心ひとつになったのに、新たな火種を作るのもばかばかしいと思ったのだった。
「聞いてみたいことがあるの」と言うナビエに対し、ハインリは「門外漢だから」と断ったのだ。
「猫かぶり常習犯のくせに」と、思わずナビエは言葉が漏れた。何ことか?とハインリは目を丸くする。慌ててナビエは食事を再開して、その場を収拾させたのだった。
**
翌日。
「クイーンはかわいい~、クイーンはかわいい~、クイーンはかわいい~」
奇妙な歌とダンスを踊るハインリ。
執務室に入ってきたマッケナは、その姿を見るや否や、「目ざわりです!朝からやめて下さい」と叫んだ。こんなに暑い日にダンスをしているなんて、気でも狂っているのではないかと思った。
「お前もかわいいよ」
そんなこと言うハインリに、「やめてください!」と震えるまっけなであった。普通の従兄であれば、背中をひっぱたきたい発言だった。
「朝からどうしたんですか?」と事情を聞いてあげるマッケナ。ハインリはナビエに「猫かぶり常習犯!」と言われたんだ、新しいニックネームだと喜んでいた。
マッケナは思わず苦笑い。
「それは悪口だと思いますが…」と頬をひきつらせながら告げたのだった。
*
続く。
信じられなかった夫妻でしたが、なんとか飲み込みエベリーに謝罪を試みるも惨敗。
そりゃそうだわ、エベリーからしたら何の話状態!
今更エベリーもその事実を知っても、辛くなるだけと思った彼らの判断は正しいね。そこだけ唯一の正解。
でも子供って分かった瞬間に、そんなにひどい女性では無かった…って急に思い出す人ってどうなの?やっぱりイスクア子爵夫妻好きになれない…
なるほど。予想だにしない事態ってこの流れのことか。
彼らはこれ以上実の娘にラスタが危害を及ぼすことを避けようと思ったんだね。
でも自分の命と引き換えにいきなり娘(エベリー)のために色々しようと思うものなのか?切り替え早すぎないか…?そんなものなのかな。
いまいち急展開について行けず。ww
今のうちに優秀な人を探しておくのと、同時に邪魔な人の後片付けをするのかな?
ハインリってやっぱり優秀だよな~。一気にできるなんてすごい。
物語ながらこんなできる人憧れてしまいますw
そんな優秀な人なのに、猫かぶりの意味しらないの?!まさか本当に猫被っていると思っているの?
たまに信じられないところもあるのが魅力なのかな~。
わたしには良くわかりませんがw
*
この続きの189話はこちらから
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楽しく読ませて頂いています。
しかし、漢字の変換間違いがかなり多いし、日本語の文章として変な所もかなりありますね。
もしかして作者さんは日本人では無いのでしょうか?
もしそうなら、これだけの長い小説を日本語に翻訳するのは大変だったのでは無いかなぁと感心しています。
コメントありがとうございます。
原作は韓国の漫画なのですが、翻訳している私は日本人です・・漢字間違いが多いのは本当にすみません。後日訂正を・・と言って1年経っております。。
もしお気づきの点ありましたら、いつでもお知らせください。