LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
228話 成長
ナビエは驚いた顔でルベティを見つめた。
”甥を見つけて欲しい”と言う彼女だが、元々は兄とラスタの間に生まれた子供を嫌っていたはず。
わざわざ西大帝国まで自分を訪ねて来て、その子供についてお願いしてくるというのは意外だった。子供は両親が重罪人なので奴隷としてどこかに売られているはずだ。
ルベティは「その子のことはまだ嫌いです。愛しているわけでもない。でも唯一の肉親だから、不幸にはしたくない」と告げた。
ナビエはあんなに甥のことを嫌っていた彼女がこんなにも変わったことに驚き、捜索に協力することに同意した。断ることはできなかった。
***
ルベティが去った後、ナビエは一人で寝室に向かい、先程の件を考えた。ルベティの甥を探すのは、東大帝国に確認するのが一番早いだろう。どこに売られたかの記録も残っているはずだ。
しかし西大帝国の皇后であるナビエがその記録を見ることはもちろん出来ない。不本意であるが、ソビエシュへの連絡が必要かもしれないと思った。
ちょうど昨日ソビエシュから手紙が届いていた。
読んでいなかった手紙を開いた。そこにはーーー
・多国籍騎士団の第四団長に魔力減少について知っている城を教えれば、港に関する裁判で東大帝国に協力すると言ってきたが、それを断った。よくやったと言って、褒めて欲しい。
・ところでエルギ侯爵は自分の敵だったのか?なぜこんなに自分に攻撃的なのか…。
このような内容が書かれていた。意外に重要な話だったので、ナビエは驚いた。
*
そこへハインリが寝室に入ってきて、ナビエへ呼びかけた。
「クイーン、ルベティは行きましたか?」
ナビエは去ったと答え、それよりも手紙をと、それを見せた。
ハインリはその手紙を見るなり表情が険しくなった。彼は「魔法石を回収しに行ったところで第四騎士団の騎士が隠れていた」と答えた。
ナビエはこの話に驚く。自分に騎士団を借りようとしていたエインジェルはそんなことをしているのかーーー。
いずれにしろ、エインジェルはソビエシュにとってもハインリにとっても敵であるに違いなかった。
ハインリは魔法石を回収すれば終わる話だと言い切り、ソビエシュからの手紙を破ってしまった。
ナビエはルベティの件で返事をしようとしていたので、慌てる。そして、ハインリに「あなたがソビエシュに返事を書いてください」と伝えたのだった。
***
ハインリは返事を書いた後、再び別の魔法石を回収するために宮殿を離れた。
翌日。
カフメン大公とその友人・ドルシがナビエを訪ねて来た。
ドルシが「魔法を見てあげます」と言うので、ナビエは彼とカフメン大公を広い部屋へ案内した。
ドルシは椅子に座るとできる限りの力で魔法を使うようにナビエに言う。ナビエはうなずき、水を持ってくるように指示した。
その間にドルシはナビエに話しかける。「ねえ、変な名前の女。あなたは今後も水だけを凍らせるつもりなの?」と問う。
ナビエは確かに何かを凍らせることに集中していた。なので、水を凍らせていた。しかし考えてみるとそうとも限らない。
ドルシに指示されてナビエは空に魔法を放つことにした。すると、細かい氷のような塊が現れて、自分の下に落ちた。
これを見たドルシは「弱いね」と一言。ナビエはカフメン大公を見たが彼も目をそらす。どうやら同じように思っているようだ。彼は魔法学校の優等生だからかもしれないが。
ドルシは魔法は誰に使うものか知っているか?と聞く。ナビエは敵ではないかと答えた。
この答えは彼の中で正解だった様子。もう一度魔法を放つようにナビエに言った。
***
2時間ほどであろうか、彼らと練習をしたが、正直なところナビエの魔法に向上は見られなかった。
ドルシは疲れたと言い出し、柔らかい椅子を作るとその上に座った。そしてナビエにコーヒーを要求する。
ナビエは仕方ないという様子で、コーヒーやお菓子、飲み物をいくつか持ってくるように指示した。
彼とカフメン大公はその後二人だけが知っている話に花を咲かせる。
ナビエは”ドルシは貴族は嫌いと言っていたが、自分にも対応してくれるのは不思議なことだな”と思っているのだった。ナビエは二人は仲が良いなと思いながらも静かに耳を傾けた。
*
突如、ドルシは目を輝かせながら「以前話をしていた恋の薬をの解毒方法は分かったのか?」とカフメン大公に尋ねた。
ドルシがしつこく色々聞くので、カフメン大公は30分ほど効果や解毒について伝えた。
しまいにはドルシは残ったものは無いかと聞き、自分が飲んで試したいと言い出した。
*
カフメン大公はドルシに薬を見せ飲まないようにと説得したが、それも虚しく笑顔で飲んでしまった。
思わず机の身を隠すナビエとカフメン大公。(最初に見た対象に惚れるから)カフメン大公が仕方なくドルシの前に先に現れようと決め、立とうとしたその時だった。
「皇后陛下!」
大きな声を上げてマッケナがドアを開けて入ってきた。
そちらを見るドルシ。カフメン大公とナビエは最悪の事態・・と目を見合わせる。そして恐る恐るドルシの効果を見ると…
ドルシは「青い空に突然現れたあの華憐な青い鳥はなんですか?」とナビエに尋ねたのだった。
*
続く。
ルベティ、苦難を経て成長しましたね…。ナビエがうまく言ったところで、それをソビエシュは手伝ってくれるんでしょうか。
そしてソビエシュはエインジェルの話を手紙で入れてきましたね。ちょっとびっくり。
*
そしてナビエの魔法はいまいち進展がないみたいですが…なんだかお笑いの展開?!
ドルシ、マッケナに恋におちちゃったんだwしかも人間の姿なのに、なんで鳥って見抜いているの?さすが魔法使いは違うのかな~
*
この続きの228話はこちらから
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