LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
なるべく忠実に書いているのですが、英語で翻訳読みしているので、間違いや全体的に伏線漏れあり。
過去の翻訳はこちらからどぞ!
106話 ソビエシュの衝撃(4)
ナビエは自分がVIPのために用意された南宮を使う日が来るとは思わなかった。
西王国の王妃のために準備されたその部屋をしばらく見て回った。数か月前には想像していなかった今の状況にソワソワしながら。
程なくしてローズとマスタースが荷物整理を終え、ナビエのもとへやってきた。ローラとジュベール伯爵夫人は自宅へ帰省したので姿はない。
「4人いつもいるから2人だけだと不思議だ」とマスタースは言う。4人が親しくなっているのを微笑ましく思った。
ふと、クリスタの侍女たちのことを思った。4人と同じように侍女たちとクリスタの仲も良いからこそ結束が固いのだろう。
そこへ、イライザ伯爵夫人が訪れてきた。感動の再開をはたし、二人でしばしコーヒーを飲みながら歓談する。
ナビエはイライザ伯爵夫人にローズやマスタース、兄の話をした。イライザ伯爵夫人からは、ハインリとはどうか?と聞かれる。
ナビエは馬車でのことを思い出し、赤面しながらよくしてくれていると答えた。
そこに、ハインリが訪ねてきた。
「夫を放置していると、嫉妬してしまいますよ」と言う。
続けて、侍女の前でも憚らず、「会いたかった」というハインリ。
それに対してナビエは、一国の王が威厳ある態度で振舞わなくていいのか、と思う。それをこの場で指摘したら彼を傷つけるだろうと思って、ひきつった笑みを浮かべた。
翌日も侍女たちと楽しく過ごした。
東大帝国の皇后だった時は遊ぶ暇などなかったのに、皮肉なものである。
翌々日、ソビエシュとラスタの結婚式前日の日。落ち着かなくなってハインリと散歩に出ることにした。
そこは前(東大帝国の皇后時代)にもハインリと散歩で歩いた場所だった。
「クイーンの誕生日の話をしながら歩いたのを覚えていますか?」とハインリは尋ねる。もちろんナビエは覚えていた。そして虫が好きか、と聞いたことも。
ハインリはその話に自然に笑いが出た。実際はハインリは無視が苦手だと言う。
一方で虫は怖くないと言うナビエ。
それに対して、デート中、虫が出た時はナビエがキャッチし、それ以外であればハインリが退治する…と言う。笑い合う二人だった。
そこで、背後から強烈な視線を感じた。
後ろにはソビエシュがいた。
ナビエは軽く笑みをたたえ、「東大帝国の皇帝陛下」と、挨拶をする。
ソビエシュは「ハインリ王、しばらく席を外して欲しい」と頼むが、ハインリはこれを勿論拒否。
「いくら陛下の依頼であっても、自分の妻を他人の男の横に置くことはできない」と伝える。
”他人の男…”この言葉がまたソビエシュの胸に刺さった。確かにナビエは今ハインリの妻。
その言葉は数ヶ月前、ソビエシュがハインリにかけた声に重なって聞こえた。
それでもソビエシュは、二人で話がしたい。と食い下がったが、ナビエはハインリの不安そうな表情も見て、
「急ぎでない場合は今は夫の許可が必要です」と答えた。
その言葉に「ナビエ!」と叫び、ハインリを睨み立ち去った。
残された二人。ため息をつくハインリの手を握り気遣うナビエ。ハインリは大丈夫だと頷づき、二人は顔を寄せあった。
結婚式の日は、朝から忙しかった。
昼間は結婚式や更新、夕方は披露宴。一日中が忙しい上に各国からVIPが集まってくる。
そこへイライザ伯爵夫人が来て「ラスタの結婚式のドレスはとても派手です」とこっそり教えてくれた。
その言葉を聞いたナビエは、自分のドレスを確認。比較的華やかなものに思えたので、変更した。
準備を終え、結婚式会場に行くとそこは華やかに飾られていた。
西王国のように宝石をちりばめた装飾ではないが、精巧な装飾がされていた。特に、魔法の力で輝く柱は素晴らしかった。
ソビエシュはラスタのためにそこまで準備したのか?
いや、そうではない。ラスタがソビエシュに依頼して負担を増やしたんだろう…と思い、ナビエのイライラは増した。とにかく、手紙に返事をしなかったことは正解と思えた。
そのイライラのおかげで自分への好機の目は全く気にならなかった。
30分が過ぎたところで、式が始まった。
大きな鐘が鳴り、扉から大神官が現れた。その姿は、離婚の日より疲れて見えた。彼は私を見つけて空しい目をして首を横に振った。
彼の「新郎新婦」の声で式が始まる。二つの扉からそれぞれ、ソビエシュ・ナビエが現れた。
ソビエシュは威厳ある姿で、その目はラスタを見つめていた。
ラスタも美しく優雅に見えた。初めて見た時とは見違える姿。それはソビエシュの愛によるものか、おいしいご飯によるものか。完全にお似合いだった。
しかし、二人が並んでラスタの前面が見えた瞬間、皆が驚く。
彼女のドレスがド派手だったばかりではなく…ジュエリーも酷く派手だったからだ。
参列者からは流石に…とくすくす笑い声が聞こえた。
そのジュエリーを見たソビエシュは一瞬ぎょっとした顔をしていたが、ここは結婚式。彼は威厳を保つためにいつも通り振舞ったが、少しひきつった顔になっていた。
その後大神官がソビエシュ・ラスタに結婚の意思を確認し、二人はサイン。
正式な夫婦の誕生を宣言した。
人々は拍手。
ラスタの姿は確かに滑稽だったが、それでも周囲には美しいカップルの誕生に見えたのだった。
107話 ソビエシュの結婚式
別れた夫の幸せを願う人も多いと言うが、ナビエは違った。悔しいに近い感情だった。
ハインリは「自分たちの結婚式にも二人を呼びましょう」と言うので、そうしよう。と答えた。
そしてハインリはナビエの手を握った。
ふと、ソビエシュの視線がこちらに向いていることに気づく。それに気づいたナビエは意図的にハインリの手を強く握り返した。
そしてソビエシュがこちらを見ていることにラスタも気づいて、ソビエシュを見た。
ラスタは二人の顔を口語に見て、顔をしかめる。
式典の後は馬車による首都行進だ。
ソビエシュはラスタの元へ行き、服を着替えろと言った。しかしラスタは理由が分からず泣き顔になった。
そしてジュエリーだけでも良いから外してくれと言って、外すことになった。それでも彼女は信じられないくらい派手なドレスで、とても美しかった。
行進は東大帝国の威厳を保つための手順であり、そこは参列者も後ろから続く流れであった。
ラスタの後ろにナビエは参列者として馬車で行進。人々は二人の顔を見比べることができる位置だった。
市民は、「ラスタ様!」「天使みたい!」と口々に言い、その人気の高さがうかがえた。
ナビエは市民のその熱烈な歓迎に対し、自分の離婚に国民の半分は反対していなかったのだ…と思ったが冷静なふりをした。ハインリは手をより一層握ってくれていた。
夜は披露宴だった。
夜はダンスがあるのでシンプルなドレスに着替えた。
侍女たちは着替えている間も暗い表情だった。国民の顔を見たからだろう。ハインリも暗い表情だった。
ナビエは、彼女たちを慰めるのも意味が無いと思ったので、口をつぐんだ。
30分すぎると、何事も無かったかのように皆いつもの様子を取り戻した。そして社交界がスタート。
ハインリは手を差し出してくれ、二人で中央に出た。初めてとなるハインリとのダンスに没頭した。
その後、エルギ公爵が近づいてきて、ダンスを申請したので彼ともダンスした。
次に話しかけてきたのは…なんとソビエシュだった。四方が瞬く間に静かになった。
ナビエはかなり消極的な気持ちで、拒否したいのが本心だった。
しかし東大帝国の皇帝、新郎の彼に依頼されて拒否するのは失礼。
しぶしぶ承諾した。
彼とはずっとダンスもパートナーだったので、間違える部分は無かった。
ずっと無言で踊っていたが、ふと彼は小さな声で尋ねてきた。
「返事はどうしたのか?君を逃すつもりは無かった」
ナビエは、返事をしないと伝えたが、それが彼に伝わっていないことが分かった。
彼は自分に言うことがなかったのか?と更に問い詰めるが、ナビエはこう伝えた。
・今日はあなたの結婚式です。
・1年後に呼ぶという考え、本当にその通りになるか分からないだろう?2人目ができたらどうするの?
・そして、ラスタの赤ちゃんの母親になり育てても、その子の敵にいずれなるだろう
・育てた子に憎まれたくない
それを聞いたソビエシュは驚いた顔だった。顔色は悪くなった。お辞儀をしてダンスから離れるナビエ。
疲れていたので誰とももう踊る気が起きず、ハインリには明日踊ることにしよう、といった。
その後二次会が開かれる。おそらくそこは仮面舞踏会だが、仮面武道会は良い記憶がない。三次会まであるかと思うとドッと疲れた。
遠くで歓声が上がっていた。
ローズによると、ラスタが、結婚をした記念に孤児院などの機関に、2000万クルトを寄付すると発表したというのだ。
それはナビエが残してきたお金と同じ額。おそらくそのお金と思われた。
自分の名前で手形を使うなと忠告したのに、気分が悪くなった。
でもこの後どうなろうがラスタ次第だと思い直した。
だが、ナビエはラスタの行動を見てもっと事情を詳しく説明するべきだったと思った。
翌日の舞踏会の時に、ナビエはラスタの所へ行った。
ナビエはラスタが以前、コシャールと会話して、話をしている間にコーシャルに突き飛ばされたと嘘をついたことを思いだした。
また同じことをされる危険も考え、彼女はラスタをダンスに誘うことにした。
犬も食わない気もする…
そしてどうでもいいかなと端折りがちw
ソビエシュが撒いた種なんだけどね・・
今回は悲しいシーンが多かったけど、次回のダンスパーティーどうなるんでしょう?!
ラスタをぎゃふん(死語?)と言わせることに期待!
この続きの108話・109話はこちらから。
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いつも楽しみにしています!
以前は別のネタバレサイトを読んでいたのですが、
ご本人の感想が文中に非常に多く読みにくくて
ほかのところは無いかと探していたときに、こちらにたどり着きました。
こちらは非常に読みやすく、且つ文章もお上手なので
ストレスなく読ませていただいております。ありがとうございます。
更新されるのが本当に楽しみです。
そんなこと言っていただけるなんて恐縮です( ;∀;)
自己満足で書いているので、更新もまちまちな上誤っている箇所あるかと‥スミマセン…
でもこの漫画にドはまりしてます。本当に面白いですよねー!
私もこれからも楽しんで読んでいきます🎵
更新とても有難いのですが、誤字脱字、名前の間違いがとても多いのが残念です。
さくらさん、コメントありがとうございます。ご指摘頂き申し訳ない気持ちですが、とても嬉しいです。
最後まで行ったタイミングで全て修正する予定ですが、気づいたところは随時修正します。読みづらく大変申し訳ありません。
もしよろしければ今後とも見て頂ければ幸いです。