LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
154話 ラスタの絶望(1)
ナビエは時間が過ぎるのが遅く感じていた。しかしいざ夜寝ると朝は一瞬でやって来る。
ハインリもナビエを気遣って抱えて寝る日々が続いていた。性欲旺盛なハインリらしくない行動だな‥と思うナビエ。
一方で彼は決してナビエに妊娠や赤ちゃんの話をしなかった。プレッシャーを与えないためだ。
約束の2週間の前日の夜。ハインリはナビエの横に寝て彼女をトントンと優しくなでた。お喋りが好きな彼には意外な行動だが、ナビエは感心していた。
しばし心地良い時間が流れる。ナビエの荒れた気持ちも落ち着くようだった。
それでも愛したくないと努力するナビエ。その難しさに小さくため息をついた。
生殺しの状態のハインリは「私を殺そうとしてますか?残酷だ‥」と言い、寝室の外へ出た。心配して声をかけるナビエだったが大丈夫とのことで、彼の枕を抱きかかえて再度眠りについた。
そして翌日。午前遅くに尋ねてきた医師はやはり妊娠していると言った。
まだ信じられないナビエ。ハインリは幸せいっぱいの目でナビエを横から見ていた。ナビエの手を取って喜ぶ。「赤ちゃんが…!」
2週間何も言わなかった人の行動らしくなかった。
ナビエは私…妊娠したんだ、とやっと自覚。両手話で喜ぶというわけでもなく、不思議な感覚であった。
同時に恐怖にも襲われた。その命を自分が産み落とすのだから、責任を持って育てなくてはならない。ハインリのように、笑って一人前の大人に育てることができるだろうか。自分にはその自信がなかった。
二週間前には確実では無かった存在が、今後大きな意味をもつことに不意に涙がこぼれた。
一方のハインリは自分とナビエの子供が生まれることをとても喜んでいた。「存在しているだけで愛おしい、あなたを含めて」と言う。
その日ハインリは仕事でミスが続いた。口元が緩むハインリを見て、マッケナはイライラしていた。
ハインリはナビエの妊娠をすぐに公表しようとしたが、絶対にしないでとナビエは止めた。人を選びたいと伝えた。
子供が生まれた際に脅威になるような人物は、事前に権力を奪わなくてはいけない。と考えていた。
ハインリは長い目で見てその方が良いと考えなおし、結局賛同した。不妊説を唱えるクリスタ勢は驚くだろう。
しかしナビエは医師から最低7時間は寝る、食事は決まった時間に取ることが必要など細かく指示を受けていた。業務も1/4に減らす必要があった。妊娠初期が最も危ないので注意が必要だと叱られた。
なので、マッケナには妊娠の報告をした。彼はとても喜んでくれたが業務負荷が増えることになると嫌そうな顔をした。そして、赤ちゃんの巣を作らないとね!と張り切っている。
巣・・・・?と思うナビエだった。
東大帝国ではヴェルディ子爵夫人がソビエシュのところに飛び込んできていた。
まずは赤ちゃんの無事を確認…と思って、赤ちゃんを見る。一見問題なさそうだが明らかに泣き方がいつもと違った。どうしたんだ!と怒鳴るソビエシュ。
なので、ラスタが赤ちゃんを床にたたきつけたいう話を伝える。それを聞いたソビエシュはすぐに医師を呼ぶように指示。
そこでラスタ登場。「その侍女の話を信じてはいけない!彼女が投げつけたんだ!」と叫ぶ。
この話にはヴェルディ子爵夫人も目を見開く。真っ向から否定。
しかしソビエシュは冷静だった。まず普通の精神では赤ちゃんを投げつけることはできないだろう。加えて、ヴェルディ子爵夫人にはその理由も無かった。
同時にラスタを見た青い鳥が、突然割れんばかりの声で叫び続けた。これにドキッとして後ろに下がるラスタ。
「またか」と思い、ソビエシュはラスタが嘘をついている”つまり赤ちゃんを投げつけた”と確信。
ラスタに帰れと命じた。
ラスタは捨て台詞として、「その方は赤ちゃんにとって他人。ラスタは母親、よく考えて下さい」と言い残す。
ソビエシュはヴェルディ子爵夫人に向きなおり、乳母として働いてくれないかと依頼。自分の息子もいるのなら、そこに連れてきて保育園にしたら良いと言った。
これにヴェルディ子爵夫人は歓喜。「ありがとうございます、陛下!」と頭を下げた。
医師は赤ちゃんを見て、幸いなことに問題無かったと伝える。
ソビエシュにはやはりラスタの行動が理解できなかった。なぜ、か弱い鳥の羽をむしり、か弱い赤ちゃんを投げつけることができるのか。
おとなしく生きていれば1年の皇后期間を終え、生涯豪華に生きることができたのに、と独り言ちた。
ソビエシュは集めたラスタの罪の証拠を見ながら、「絶対に何事もなかったかのように離婚することはできない」と怒りに燃えていた。
西宮に帰ったラスタは、ヴェルディ子爵夫人への怒りに燃えていた。私の子なのに!奪われた!と思い、部屋中の物を破壊していた。荒れ狂っていた。
そこへノックする音が。
誰も入るな!と怒りで叫ぶラスタに対し、静止を聞かずロテシュ子爵が入ってきた。
そこで、「あなたの父親を見つけたきましたよ」と語りかけて来て…?
とりあえず、妊娠確定で良かった。
そして、ハインリのことを性欲モンスターだと思っているナビエには笑えますね(笑)
でも彼女の体調を気遣う姿に感動したみたいですねー。
そして妊娠初期のつらい状況で、赤ちゃんに害になる人の権力を奪っておかなくては、は流石の思考回路です。
どうか無事に大きくなりますように!
鳥、ナイス叫び声!(笑)
ラスタの嘘も決定的な証拠になりましたね。
ソビエシュ、目を覚ますのが本当に遅いよ。赤ちゃんは無事に育つといいな。
ナビエの赤ちゃんとのちのち対立しそうだけど…
何でこのタイミングでロテシュ子爵が現れたのか?よく分からない展開ですが、彼女の本当の父親って何者?
ろくでもない存在じゃないかな、と予測しました。
この続きの155話はこちらから
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