LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
169話 なぜ現れたのか
ラスタは人々が噂しているという話を気にしてコソコソとエルギ公爵の元を訪ねた。
エルギ公爵はラスタを見てすぐに「元気がないね?」と質問してきた。
ラスタは「侯爵様は嫌いな人が幸せになっていれば、どのような気持ちになりますか?」と質問。エルギは「それは不快になると思うが、誰の話なのか?」と聞いてきた。
ラスタは口をつぐんで、そのような人がいるんです。という話に留めた。
…ラスタはふとエルギ公爵の後ろにある巨大な荷物に気づいた。どこに行くのかと聞くと、これから西大帝国に行くと言う。
ハインリに子供が生まれるからお祝いをしに行くそうだ。ラスタは行かないのか?と聞いてきた。
まさにその話で気分が落ち込んでいたラスタは微妙な表情をして、「自分の国で皇后として悪い噂が立っている自分をもてなしてくれる国があるだろうか?」と聞く。
するとエルギは「他の国は絶対にもてなしてくれますよ。他国の皇后ですから」と答えた。
この話を聞いたラスタは考えなおした。確かにナビエには会いたくない気持ちもあったが、ハインリに会ってみたい気はした。一度は自分のことを好きだった(と思いこんでいる)ハインリ。自分に再度会ったらもう一度振り向いてくれることは無いのか?
ラスタはソビエシュに相談してみることにした。
***
予想に反してソビエシュは西大帝国行きを許可してくれた。ついでにナビエの態度を見てよく学んでくるようにと言った。
数日後、ラスタはリールテアン大公の同行で西大帝国に向かい、エルギ公爵は別の一稿と共に出発した。
その翌日にはパルアン侯爵が友人であるナビエ兄・コーシャルに会いに西大帝国に向かった。
そしてソビエシュは、エベリーをハインリ皇帝宛に送った。他にも数名の使者が西大帝国に向かって出立した。
にぎやかだった宮中は急に静まり返った。
そして人々の目が西大帝国に向いたこの時、ソビエシュは側近の記者とラスタのメイドを捉えに動いた…。
*****
ジュメンシア老侯爵は孫二人を呼んで、叔母であるクリスタについて話をしていた。
「叔母クリスタは家のために自殺をした。君たちも勉強をして家のために尽くさなくてはならない」と語った。
クリスタは自発的に犠牲になったのではないが、ジュメンシア老侯爵がクリスタを捨てたのは他でもない、孫たちのためであった。
しかしこの話を聞いても孫たちの表情は特に変わらなかった。
なぜ表情を変えないのかとジュメンシア老侯爵が聞くと、「叔母が男に狂って陛下を悪く見せようとしたらしいですね?そんな人が家のために何をしたと言うのか」と答える。
まさか、その噂を信じていたのか!とジュメンシア老侯爵は怒りをあらわにして、孫の頬を殴った。
泣き始めた孫を見たもう一人の孫が、「それは叔母の選択したことで自分には関係ないでしょう!」と言い放つ。そこに孫の母・ニールヒア(ジュメンシア老侯爵からすると義娘)が現れて、孫を擁護した。
「クリスタ様が私たちに何をしてくれたのでしょうか?いつも夫も私もパーティーにすら招待されていませんでした。私たちを見るたびに笑っていましたし…都合のいい時にだけ助けを求められても嫌に思うのが当たり前じゃありませんか?」
こう言い放つニールヒアにジュメンシア老侯爵は激怒した。血管が額に浮かび上がっていた。ニールヒアは子供二人を連れて出て行った。
***
ジュメンシア老侯爵は執事を呼んでどうしてこうなったのかと涙する。幼い頃の孫はクリスタを慕っていた。その娘はなくなってしまった。幼いころからのクリスタを知っていた執事も涙した。
彼には既に家族もいないも同然であった。甥であるケトゥロン侯爵でさえ、最近は連絡がつかない。暗い邸宅に二人のすすり泣く声が響いた。
*****
ハインリの誕生日パーティーと日付を近くしたので、妊娠祝賀パーティーまでには時間が無かった。招待状にも日付が近いので無理しないで欲しいと書いてあり、招待の返事がないことも多々あった。そのため、ナビエは誰が来るのか分からなかった。
とりあえず貴族はいるとしても、海外のVIPはそう多くないだろうと思っていた。そこへ懐かしい顔が見えた。パルアン侯爵だった。
彼はナビエとともに参加していた兄・コーシャルと熱く抱擁をし、談笑をした。兄の嬉しそうな笑顔を見て、ナビエも自然に笑みがこぼれた。
ハインリはというと、久しぶりにエルギ公爵と会っていた。彼ら二人は笑いが絶えないようで、ハインリの頬を潰したりして遊んでいるようだった。
※あっちょんぶりけみたいな表情です↓
しかしよく聞くと、ハインリは笑って…と言っていた。何の話をしているのだろうか?と思うナビエだった。
***
ナビエが彼女の友人と談笑しているところを見て、ハインリとエルギ公爵は離れて二人で会話する。
エルギ公爵は「最近ハインリは仕事をしているか?静かにしすぎじゃない?自分一人で仕事をしているように感じるよ」と言った。
ハインリは「立場が変わったから」と返す。これにエルギ公爵は「ナビエ皇后がいるからでしょう」と言った。
この答えを考えた挙句、ハインリは同意した。
「東大帝国はクイーンの母国。実際魔法使いの数は減らせても帝国の滅亡までは難しい。実際戦争をしたら、復讐心が宿ったナビエが母国を戦争に追い込んだと残るだろう」と続けた。
これにはエルギ公爵は曇り顔。「じゃあ計画を放棄するのか?」とハインリに尋ねると、彼は「考えているところだ」と返した。
エルギ公爵は勝手にしろ、と言い放ち自分は放棄する理由がないから、計画を継続すると言う。
そこで、真っ白なドレスを着たラスタが現れた。
これにエルギの口元が上がる。エルギ公爵は「収穫期がもうすぐだからね」と呟いた。
*****
ナビエはお祝いに訪ねてきてくれたソズ姫とマスタースと談笑している最中だった。突然ソズ姫の顔がこわばったと思ったら、視線の先にはラスタがいた。
ラスタはナビエを発見するや否や、真っ直ぐにこちらに歩いてきた。
そして笑って口を開いた――――。
*
そもそも、嫌いな人が幸せになるのが許せないなんて…サイテーな発想ですね(笑)
嫌いだったら幸せになろうがなんであろうが、今自分と関係が無いなら放っておくのが一番いいと思うのですが…ラスタはそんな発想にはならないのですね…どこまでも残念な人だ。
しかも、ラスタが行くなんてことを許可するなんて‥ソビエシュ絶対何かあるな…と思ったら、やっぱり何かありそう。
そもそも孫がクリスタになついていると勘違いしていたのですね(笑)
こちらも残念な人だ。孫は結構クールだった。
だけど激高型のこの人がこのあと何かしでかさないか、心配ですね。
ずっとエルギ公爵は何考えているんだろう…?と思っていたのですが、今回ちょっと明らかになりました!!!
ハインリと一緒に、東大帝国を潰す目的で何か仕掛けていたのか…。
ラスタに求めた海の見える領地、の話もその関係ですかねー。西大帝国には港が無いから、他国の要所であるホワイトモンドを借りているみたいな話もありましたもんね。
エルギ公爵、ラスタを使ってうまいこと何か企んでいそうですねー。この後どうなるんだろう。
わたし
*
この続きの170話はこちらから
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