LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
170話 視線
「赤ちゃんの妊娠おめでとう、ナビエ皇后」
このようにラスタは声をかけてきた。側室時代のラスタしかしらないソズ姫はラスタのこの無礼な言動に驚いて嫌悪感ある表情をした。(嫌いなのはナビエも同じだが)
ナビエは一旦冷静な表情でありがとうと返した。
するとラスタは「プレゼントです」と言って、以前にナビエが渡した宝剣を差し出してきた。
ラスタはここでナビエが怒る反応を待っているのだろう。それに気づいたナビエは「返してくれてありがとう。あなたには自分のものをあげたくなかったから。」と返した。
ラスタは表情が固まり、踵を返してその場を去った。
***
やり取りを見ていたソズ姫とナビエは、ラスタの様子が以前より冷たい印象に感じると言った。東大帝国で何かあったのだろうか?
すると今度はパルアン侯爵が、東大帝国のソビエシュ皇帝からは何が贈られてきたのか?と尋ねてきた。
ナビエはリールテアン大公を通じて早馬を貰った。と答えた。これにはパルアン侯爵が不思議そうな顔をする。「リールテアン大公ではなくエベリーを送っていたはずですが…」と告げた。
ナビエはその名前を聞いて驚く。ほとんどの客が到着している中、エベリーの姿は無かった。道に迷ったことも考えたが、それは無いとパルアン侯爵は言う。「大丈夫だろう。一人で後から来るかもしれません」と彼は断言したので一旦それを信じることにした。
***
しかし翌日の夜になってもエベリーは現れなかった。ついにはパーティーが終わっても姿を見せなかった。ナビエは諸国のVIPたちとの食事の席でもエベリーの事が気にかかったままだったが、どこからか高笑いする声が聞こえて振り向くと、声の主はラスタだった。
***
ラスタはハインリに話しかけていた。
「今はナビエ様とハインリ陛下が並んでいますが、私とハインリ陛下が並ぶ可能性もありましたよね」と言う。ハインリは何を言っているんだ?としかめっ面。
万が一にもそんなことは起こらなかったと言うが、聞かないラスタ。
「手紙を送ってきたことがあったじゃない」とラスタは返した。
ハインリはようやく理解した。もちろん、その手紙はナビエへ送ったものだ。だが離婚前に手紙のやり取りがあったと知れれば、先にナビエとハインリの浮気があったと疑われざる得ない。クリスタ亡き後敵は減っているが、それでも不倫した結果結婚したという噂は出来れば避けたいと思った。
「そんなことはありえませんよね」と今度はリールテアン大公が口を挟んできた。
ハインリはため息をつく。
最終的にナビエは割って入ることにした。
「ラスタ皇后、あなたは常に私の夫に関心があるようだ。それとも、関心の向き先は私か?」
*****
その頃、ジョアンソンは同僚からの質問攻めにあっていた。
「君は元々貴族のゴシップには興味が無かったじゃないか。ましてや、ラスタ皇后を擁護していた。それがなぜ突然変化したのか?」
この質問にジョアンソンは黙秘し続けたがあまりに同僚が質問攻めをする。挙句、君は最高に有名な記者でみんなの関心を集める優秀な人間だ!とまで言うので返事をすることにした。
「信頼のおける、高貴な貴族が自分に情報提供をしてくれるんだよ」
これには仲間もビックリ。いつのまに貴族とそんな仲になったのか。信じられる人なのか?とまたもや質問攻めしてくる。
ジョアンソンは「私自身はその人を信じていない」と返答。これに同僚は困惑した。しかもなぜ高貴な貴族が皇后のかなりきわどい情報を提供してくるのか…同僚は疑問が多すぎて戸惑いが隠せない様子だった。
ジョアンソンは立ち上がりこう告げた。「ラスタ皇后が今日の午後に到着すると聞いている」と。
*****
ラスタが東大帝国の西宮に戻ったのは午後3時頃であった。
ハインリはもう自分に興味が無いようであったが、あまり気にしていなかったし、ナビエとの対立も大した問題には感じていなかった。プレゼントを受け取ったナビエの無表情だったことが、彼女を満足させた。
それ以上に、西大帝国での待遇にラスタは非常に満足していた。赤ちゃんを奪われ、ジョアンソン記者に名誉を傷つけられて以降、東大帝国では感じられない十分なもてなしを受けていた。
もしこのままソビエシュが自分と赤ちゃんを面会させないつもりでいるならば、海外のVIPとして西大帝国で過ごすのも良いと考えていた。
考えながら庭を歩いていると、そこにはアレンがいた。また、息子を皇族待遇にして欲しいと言いに来たのか?と怒りが募ってきたが、違うようだ。
彼は乳母車を押していた。中には子供を乗せており、その頭には帽子を被せていた。彼は子供を抱っこしてもらいたいと言う。
ラスタは子供を抱きかかえるが、そこに大きな鳥がやってきた。追い払おうとしてもいなくならない。‥と、子供の帽子を鳥の足に当たったのか、床に落ちた。
「ダメ!!」
ラスタが大きな声で叫んだその瞬間、ラスタと同じ髪の毛の色をしたその子供に人々の視線が集まっていた―――。
*
もらったものを返すなんてありえない…と思ったけど、売ったらお金になりそうなのに。金に困っているのに返却してよかったの?と下世話なことを思いました。
私もそう思うな。
もう本当に読んでいるとアレンの子が不憫でならない。子供に罪はないから、ラスタと切り離して幸せに育って欲しい…
と思うけど、ムリゲーな方向に行きましたね‥
さてどうなるかなこの続き。人々がラスタと似た要望のこどもをどう思ったか…。
分かりきったことだけど、グローリーエムの父親問題に発展しそうですね。
*
この続きの171話はこちらから
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