LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
178話 奴隷文書
ソビエシュの顔が白くなった。どこにあったのかと聞くとエルギ公爵の部屋で見つけ、まだ公開はされていないと言う。
その話を聞いたソビエシュは思わず「えっ」と声を上げてしまった。横で聞いていたラント男爵も驚く。ラスタ本人の部屋から見つかった以上の驚きがあった。
エルギ公爵は外国の貴賓であり、部屋を捜索することは難しかったが今は出かけていないため徹底的に調べることができた。カーペットの内側で文書を見つけたと言う。
徹底的に隠されていたのだ。その意図は不明だが、決していい意図でないことは明らかだった。
とんでもない奴だと3人は思った。
本来であればこのようなことをしたエルギ公爵を厳しく叱責できるのだが、奴隷文書の話自体が機密事項なので、彼を公に責めることはできない。見つけた場所に文書を戻すかどうかをカルル侯爵を検討し、娘のことを考えてこのままこちらで持つことにした。
エルギ公爵はどうしてこのようなことをしたのか?という点に話が及んだ。
ラント男爵は「ナイーブなラスタ様を誘惑したのかもしれません。エルギ公爵が浮気者なのは有名ですから」と言う。
”ナイーブ”という言葉に対して、ソビエシュとカルル侯爵はぎょっとして顔を顰めた。アレンや男性貴族とのパーティーのことを思い出して、とてもそうは思えなかったからだ。
しかしエルギ公爵の浮気性の凄さはそれにも勝るもの。ラスタが彼の餌食になったことはほぼ疑いようが無かった。
ソビエシュは「エルギ公爵が戻り次第、皇后とのスキャンダルの話を理由に西大帝国に帰国してもらうことにしよう」と決めた。
何はともあれ、ようやく奴隷文書を見つけたソビエシュは、親子検査で娘との親子関係を明らかにしようと準備を進めるのだった。
*****
その頃西大帝国のジュメンシア老侯爵家では、侯爵とその息子が言い争っていた。
「ハインリ皇帝は、孫に手出ししたリールテアン大公をすぐに始末してくれた。妹・クリスタは既に亡くなり、すでにナビエ皇后派妊娠している。やっとできた後継者です。ナビエについては貴族たちでさえ、その頭の良さに関心している。孫のことを考えて、もうクリスタへの恨みも捨てて、彼らに忠誠を誓うべきだ」
このように息子は述べた。この意見にジュメンシア老侯爵は激怒。
リールテアン大公は確かに激高型の性格だが、そんなことで子供に危害を加えるほど馬鹿ではない。あきらかに皇帝の差し金があって事故がおこったのだ!と怒り狂った。
息子までハインリ皇帝に入れ込んでいるとは話にならないと思い、思わず拳を握りしめた。しかし彼に残された家族は、この息子とその嫁、孫だけである。
*****
東大帝国。
ソビエシュは奴隷文書の話も解決(?)し、あとは親子検査を受け、それがいい結果になれば良いとだけを考えて、検査の日を待っていた。
しかし予期せぬことがここから2つも起こった。
1つは東宮から。もう1つは西宮から。
①まず西宮から。
西宮で騒ぎが起こっていた。騒ぎの主はアレンだった。
アレンはラスタ宛にずっと手紙を送り会おうとしていたと聞いた。それに対してラスタは怒り心頭で、騒ぎを起こすアレンをすぐに刑務所に入れる様に!と指示したと言う。
ラスタとアレンの話は頭が痛いが、ソビエシュも今回は同じ考えで、親子検査のことを考え、アレンが誰にも会わないように閉じ込め、よく監視するようにと指示した。
②もう1つの西宮の話。
ハインリ皇帝の誕生日パーティーに参加した使節団が、「ハインリが養成の涙を首飾りにしていた。間違いない。ナビエが渡したのでしょう。」と言っている。
これを聞いたソビエシュは心底怒りが込み上げた。ナビエが自分に返却する可能性は考えていたが、まさか夫に渡すとは…。
「ナビエ…」彼は虚しく元妻の名前を口ずさんだ。
厄介なニュースはそれだけに終わらなかった。
なんと、「リールテアン大公が西大帝国で事故を起こした」と言う。なんでも、ジュメンシア老侯爵の孫を池に突き落としたと。
この話にはソビエシュが固まった。しかし話を聞くと、その落とされた孫は傷1つなく無事だったと言う。しかし、その光景をハインリ皇帝が目撃しており、間違いないのだそうだ。
ソビエシュに疑惑の念が高まる。恐らくこの話はハインリ皇帝による差し金で、彼の性質を生かして設定されたものだ、と考えた。
そしてハインリ皇帝はリールテアン大公は5年間西大帝国に閉じ込めておく、と言う。
ソビエシュは熟考の上、ハインリ皇帝の決定を受け入れることにした。問題はあるが、確かにソビエシュにも利点はある。万が一娘が自分の子供でない場合、彼はいないほうが国にとってはるかに良かった。
そして、使節団に”リールテアン大公を閉じ込めるという提案を受け入れる”をハインリに伝えるように指示した。
*
続く。
なんと!灯台下暗しですが、エルギ公爵が持っていたとは。
全員がビックリの展開です。
しかし、カーペットの下に隠しているとは…
エルギ公爵の目的が何なのか気になります。
父親の侯爵はどうしてもハインリが許せない様子ですが、リールテアン大公の事件がハインリの差し金と言うのは正解。
息子はぼんくらですねw
しかし息子はそれも理解した上でなのか、ハインリに付くと言う。
さあ、親子対立、どうなるのか?
読者としては見知ったことでしたが、ソビエシュのイライラはすごいでしょう‥w
ナビエにあげたはずの妖精の涙をハインリがしているなんて想像しなかったんだろうね…
原作挿絵のソビエシュの顔が悲壮で少し可哀相でした。
*
この続きの179話はこちらから
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