LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
184話 ハインリの胎教
ナビエは恐る恐る封筒を開けた。
ナビエ前皇后とソビエシュ陛下の離婚理由は不妊が原因であった
こう記されていた。
ラスタが送った手紙に間違いない。虚しくなり笑えて来た。遠い関係ない貴族にこのような手紙を送り、ここまで自分を攻撃する理由が分からなかった。
すでに皇后であるラスタがなぜこのようなことをするのか、理解もできなかった。
リバティ侯爵は手紙を送った理由の推測として、陛下と近くない自分の妻に送り、二人を仲違いさせる材料にしようと考えていたのではないか、とため息をついた。
リバティ侯爵侯爵自身がこのような手紙をナビエにわざわざ持ってきたのにも勿論理由があった。
この手紙は既にナビエが妊娠した今、何の意味もなさない。そのためこれをナビエに見せ、自分への攻撃しないで欲しいという合図だった。
ナビエもこれ以上攻撃を自分にしないなら、過去のことは水に流そうと考えた。
一応表面上は「なぜこのようなハインリ陛下にも失礼になることを書いたのか、理解できないですね」と言っておいた。
同意するリバティ侯爵。
ところで…と言い、突然「陛下はニアンについてもよくご存知ですよね?」と話を切り出してきた。ナビエが何の話か?と疑問に思うと…
「私の息子が近寄ったら拒否するようにニアンへ進言されていますか?」と聞いてくるのだった。
***
寝室で、ナビエはリバティ侯爵に聞かれたことをハインリに伝えた。
ハインリはニアンの件について、リバティ侯爵の発言に裏がある可能性があると考えているようだった。
確かにニアンは離婚後は未婚だが、事実婚状態のラント男爵がいる。ナビエは一度リバティ侯爵について、ニアンに聞いてみようと思ったのだった。
**
さらにラスタからの手紙について、ナビエはハインリに国として抗議したいと伝える。
これにハインリは喜んで賛成した。
ハインリにとってもラスタは恨みがある相手だった。かつてナビエと文通していた際、文通相手は彼女の下女や自分だと嘘をつき、その後事実と異なると言うハインリに対して、嘘つきと言い放っていたためである。(詳しくは第一部参照…)
その後、ハインリを抱えて眠ったナビエ。
ぶつぶつと声が聞こえると思い目を覚ますと、お腹の上ではハインリが本を抱えて読み上げていた。
何やら「やり」「敵に直進」などという内容が聞こえてきた。更には「赤ちゃん、お腹の中で筋肉を育てて、骨を丈夫にしよう。戦いには手足が長い方が有利だよ」などと言っている。
起きてハインリに何をしているのかと聞くと、本を差し出した。その本のタイトルは”戦争の帝王・オールド王戦争一代記」と記されていた。
*****
爆弾発言をしたエルギ公爵が去った後、ソビエシュは一人ソファに倒れ込んだ。
机にはエルギ公爵が置いて行った書類が散らばっていた。
「はあ…」
ソビエシュは重い溜息をつく。
借用書の金額は国の資金ではなく、ソビエシュの資材から払うことになるが、大した額ではなかった。しかし港は違った。それは東大帝国にとっても非常に難しい問題であった。
ラスタの廃位とともに、エルギ公爵に約束の破断のための抗議をすることは可能だが、彼が素直に受け入れるとは思えない。もしくはこの件を月大陸連合に仲裁要請をすることもできたが、そうすると他国皆に知られることになる。それはソビエシュにとって許しがたい恥だった。
ソビエシュは考える。
ラスタは1年静かに暮らせば、残りは一生遊んで暮らせたのに‥そんなに難しいことだったのだろうか。自国の領土を他の国の王族に譲るなんて制約を簡単にする、頭の悪い王族はいない。他のどの国に聞いてもいないだろう――‥と。
考えれば考えるほど怒りが込み上げて来た。
ソビエシュは”港を奪われるか、名誉を奪われるか”の二択を迫れられていた。
エルギ公爵は元々評判が悪いが、ソビエシュはそうではない。名誉を奪われる打撃は大きかった。
そしてカルル侯爵に頼み、ロテシュ子爵を見つけて来るように伝えた。
***
その頃ロテシュ子爵はルベティを探し回っていた。
彼女は間違いなくだれかに襲撃を受けたのだと思っていた。しかし襲撃の犯人を推測することができなかった。確かにルベティは気性が荒かったが、誘拐されるような恨みは人から買っていないと思っていたのだ。
そして偶然手に取った新聞にまたラスタの記事が載っていた。そこには‥
ラスタ皇后の産んだ子は、第一子と同じ父親である!
と書かれていた。
ラスタの第二子が誰の子であっても知る所ではなかったが、それが、”第一子と同じ父親である”ことは、ロテシュ子爵にとってとんでもない問題であった。父親がアレンであってはならなかったのだ。
コーシャル卿に耳を切りつけられてもしなかった話なのに、なぜ今その話が再燃しているのか?と疑問に思うロテシュ子爵。
再度検査を求める様に言い張りたかったが、今はルベティ捜索でお金が無かった。
その足で一度宮殿に向かった。
**
ロテシュ子爵が宮殿に到着すると、皇帝直属の騎士が彼に近づいてきて、ソビエシュの元に案内すると言う。
何事だと思いつつ連れられて行くと、そこには冷たい目をした怒り心頭のソビエシュがいた。
ソビエシュは「娘さんの居場所を教えてやる。ラスタが彼女を誘拐して奴隷にしようとしていたところを、私が助けたのだ」と伝えた。
自分が莫大なお金をつぎ込んだ犯人がラスタだったとは…。
茫然自失状態になった。そして一方的にルベティがラスタを嫌っていたことも思い出した。その恨みをずっとラスタがもっていたのかと驚愕した。
しかしすぐに疑問が浮かぶ。なぜ陛下が自分にあえて今、それを伝えたのかということだ。
ソビエシュは口を開く。
「お前と息子は皇室を欺いた罪で死罪になる。残り2人は道連れにしたくないだろ?」
そう告げたのだった。
*
続く。
今回は長いけど、大きくは2つだけ?
なるほど、リバティ侯爵頭いいですね。
今更この手紙使えないから、ナビエとの仲を修復するための材料にしたのか!
そして息子とニアンの話を告げてくるのは何?
私はニアンが迷惑しているとしか思えないけど…違うの?
ロテシュ子爵よかったねー。子供が無事で。
そして同時に自分は死罪だって…。まあ仕方ないよね。。
ルベティと会えないのが可哀そうだけどね。
彼は色々やりすぎたのだよ。。
怒るソビエシュからの死罪通達‥想像するだけで怖そう。
*
この続きの185話はこちらから
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