LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
199話 血の涙
「ジュメンシア侯爵…」遠くからその姿を見たケトゥロン侯爵が足の力が抜けてへたり込んだ。
数日前、コンプシャーに行ったジュメンシア侯爵侯爵が訪ねてきて助けを要請してきた。彼は、”妹は自殺ではなく、監禁され憤怒と侮辱を受け殺されたことを知った。妹が住んでいた場所で自殺したい”と言っていた。
従兄の最期の願いだと頼むジュメンシア侯爵の顔には既に死相が見えた。いくら止めても聞かない彼は、手伝ってくれなければ心臓を貫いて死ぬと泣き喚くので、ケトゥロン侯爵は次第に手を貸すか悩み始めた。
ケトゥロン侯爵はクリスタが亡くなった後ハインリ皇帝についてしまったので、その罪悪感もあった。そして、あなたが死んだ後の妻や子供たちはどうするか対策を立てる様にと伝えた。
*
昨晩、ケトゥロン侯爵はジュメンシア侯爵が屋根に上るというので人の目をごまかすように幻影魔法をかけていた。しかしいくら経っても従兄が死んだという連絡がこない。
決心が弱まったかと思い、再度説得しようと駆け付けたのに…。ケトゥロン侯爵は思わず口を塞いだ。
「ナビエ!」
ハインリが絶望に包まれ叫ぶ声が空に響いた…
*****
首都の人々は口々にジュメンシア侯爵の自殺について噂をした。それにしても、皇后の上に飛んでくるなんて‥と色々と話をした。
ハインリの直属騎士団は首都を巡って話や人の反応、雰囲気を徹底的に収集した。騎士たちが戻ってきてその報告をマッケナにする。マッケナは頭痛がして頭を抱えた。
「まさか公開自殺をするとは…」
カフメン大公から警告を受けた人間は結局その話を伝えられず、閉口した。カフメン大公から警告を受けていたにもかかわらず、老侯爵のみを警戒していたことが知られたら、怒ったハインリ皇帝に存在を消されるかもしれなかった。
ハインリは普段は寛大な人間だったが、今はそうではなかった。とても危うい状況で、少し間違った事をするだけで、逆鱗に触れるかもしれない…そんな状況だった。
ハインリはジュメンシアノ侯爵の遺言状についてマッケナに聞くと、遺言状とは言えないが伝えたいことを書いたチラシを複数用意していたようです、と言う。
老侯爵に追い出された彼を泊めていた友人たちは、「”ハインリ皇帝が妹を監禁し、殺害をしたことを知ってしまった”と書かれた手紙を複数発見した」と言った。さらにジュメンシアは手紙を郵送でも送っていた。
「ジュメンシア侯爵を泊めていた友人たちは、彼がどんどん来るって言ったと証言しています。お酒を飲んでずっと過ごしていたようですね。」とマッケナは言った。
しかしハインリは涼しい声でつぶやいた。
「狂ったのではなくて狂ったふりをしようとして、準備していたのだ。」と。
単に罪悪感に狂ったと言うには準備されたことが多すぎた。
彼の妻と子供たちは、老侯爵に追い出されたという言い訳で、首都の外の邸宅で過ごしていた。ハインリは人を送って捕まえるように言ったが、既に3人は国境越えて他国に逃げていた。
ハインリは悲痛な思いで、拳を握って目を閉じた。
*
衝突の直前、ナビエに向かってジュメンシア侯爵が落ちる時に反射的に魔法を打った。そして、カフメン大公がナビエを庇うように覆いかぶさった。
ハインリの目の前で自殺したジュメンシア侯爵は即死したが、魔法が当たって速度が落ちておかげでカフメンとナビエの両方は無事だった。
しかし慌てて反射的に使用した魔法であったので、効果がそこまで大きくなかった。
その影響か、2人とも中々目覚めずにいた。外傷も大きかったが、頭を強く打ったのが致命的であった。
ハインリはは心臓付近を押しながら痛みを逃がそうと体を捻った。
そして自分が老侯爵のみを警戒していた事を恨んだ。ジュメンシア侯爵が即死していなければどうにか生かし、その怒りをぶつけただろう。しかし彼がナビエとお腹の子に体当たりをして死んでしまった。
怒りの矛先を失ったハインリ。行き場のない怒りに落ち込んだ。
*
マッケナはその様子を心配そう見つめた。
ハインリは涙は出ないが、目を赤く腫らしていたいた。
そして捕らえたジュメンシア老侯爵に会いに向かった。
***
固く閉じた鉄格子の扉。その向こうでハインリとジュメンシア老侯爵は、ジュメンシア侯爵の遺体といた。

扉の手前には近衛騎士がいた。
騎士たちが思うに、ハインリ皇帝は落ち着いていて、元々は自由気ままな浮気性の王子だった。しかし皇帝になってからはよく仕事をこなしていると思っていた。(ナビエがいてさらに仕事が捗っているようだったが。)
しかし、ジュメンシア侯爵の暴挙により怒ったハインリが何を考えているのか、騎士たちは全く分からなかった。指示通り、鉄格子の部屋へ遺体を置き、ジュメンシア老侯爵を連れて行った。そこに入ったハインリ。そして今、扉の向こうから悲鳴が聞こえる。
鉄格子の部屋にマスタースが迎え入れられる。
彼ら人は、ジュメンシア侯爵の遺体に怒りをぶつけて、切りつけていたのだった。
それを見せつけられたジュメンシア老侯爵は「あなたは皇帝に向いていない!」と叫ぶ。
ハインリは怒っているが、冷静に老侯爵を捉えて、頭を踏みつける。
それに対して老侯爵は「ハインリの名前は残忍な王として歴史に刻まれるだろう」と言い放った。
ハインリは「素直に殺してくれと言えばよかったのに…」と呟き、マスタースに皇后殺害の犯人や使用人、兵を全て捕まえる様に命じたのだった。
***
鉄格子の部屋から出たハインリは、浴室で返り血を流し、かつ怒りを鎮めるために冷水を頭から浴びた。何度も何度も。

ナビエの前では清廉潔白で、純粋な心の自分でいたいと願った。
しかし鏡に映る自分は、恨みと復讐心に満ちた顔だ。ハインリは何度も深呼吸をして自分を落ち着かせたのだった。
*
ジュメンシア侯爵はハインリの批判を外国まで届けたようだった。彼が吹聴した話は世の中に広まっていた。死んだ人間には人々の評価は甘い。世間の目を考えれば侯爵家に恩赦を与えたほうが、寛大な皇帝としては良いようにも思えた。
しかし、ハインリはジュメンシア侯爵を許せなかった。そればかりか、子供たちまで殺したいという想いにかられていた。(実際には逃げているのでできないが)
しかし、きっとそんなことをすればナビエが嫌がるだろう。一旦この話はあとで考えよう、と考えた。
彼は体を拭いて服を着て、そのままナビエの寝ている部屋に向かった。
***
事故から半日が過ぎたがまだナビエは目を覚まさなかった。侍女たちは悲しみに包まれている。

そして連絡を受けてたコーシャルとニアンや、宮殿に留まっていたシャレット姫、仲の良い貴婦人たちも部屋へ駆けつけていた。
彼らは何とかしてナビエを助けてくれ!とハインリに泣きつく。
ハインリはナビエの知らせを東大帝国に緊急の知らせとして伝えていた。治癒系魔法が使えるエベリーを呼び寄せるためだった。
その話を皆に伝えた。
きっとまだナビエを愛しているソビエシュのことだから、必ずエベリーを送ってくれると考えてのことだった。
*
続く。
段々端折れるところが無くなっていくこの作品…wラスタの話は一度さておき状態で、ナビエとハインリの話です。
ケトゥロン侯爵の協力もあって、こんな事件になっていたとは!
それにしても、ジュメンシア侯爵は大事件を起こしますね。
怒り狂うハインリ、本当に怖いですね~。
ナビエ、カフメン大公も何事もなく目覚めて欲しいものです…
エベリー、早く来て!!

ハインリの話を読んでいると、段々天は赤い河のほとりのカイルを思い出しました。この作品が大好きな私です‥
*
この続きの200話はこちらから

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同一人物が、微妙に違う色んな名前で出てくるのですね
さくらさん、コメントありがとうございます。お教えいただけて嬉しいです。
シャレット姫・ケトゥロン侯爵の誤りの箇所に気づきましたので、修正しました。
読みづらく、大変申し訳ありません。