LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
229話 昔の話
ナビエはドルシの変容ぶりに恥ずかしくなり(?)答えに窮した。勿論マッケナは青い鳥だが…
慌ててカフメン大公を見ると、彼はナビエの心を読み取っていないかの様子だった。
(そもそも彼はマッケナが青い鳥ということは知らないはずだが、しかし彼は心を読むことができるし知らないことなどないのかもしれないと思いながら…)
マッケナはと言うと、”青い鳥”という言葉に驚いて固まっていた。緊張しているようだった。
ナビエはとりあえず今青い鳥はここにいないので「青い鳥なんてここにはいませんが、どこにいますか?」と答えたが、ドルシは何食わぬ様子で、「そこにいるじゃない」と返す。
カフメン大公もよく分からないという様子でナビエのことを見ていたが(心は読めていなかったのか?マッケナの正体を分かっていてそういう態度を取っているのかは不明)突如としてドルシがマッケナの方に近寄って行った。
マッケナは驚いてその場から退散したのだった。
***
幸いなことに数時間後、ドルシは正気を取り戻したらしい。
ナビエは先程慌てて逃げたマッケナと再度会って、さっきのことについて話す。
マッケナにはドルシが”恋の薬”を飲んでしまって、最初にあなたを見たのだと伝えた。しかしなぜ青い鳥と言ったのか分からないまま。
マッケナは「私を見て青い鳥と言ったので、心臓が飛び出るかと思いました!」と告げる。
*
話は変わって、マッケナはナビエを宗教行事について相談があると言う。
それは、今名高い僧侶が巡礼のため各国を周っているが、近々西大帝国に近づくので、歓迎会を開いてよいかどうか、という話だった。隣国も歓迎式典を行ったので、マッケナはこちらでもする必要があると考えたそうだ。
ナビエは混乱した時代である今、未来への祝福をする僧侶が来て、歓迎式典があれば、人々の心の安心にも繋がるかもしれないと思った…。
その僧侶はハインリが帰国する前に来るかもしれないため、ナビエへ相談をしたと言うマッケナ。
ナビエは”そんなに名高い方が急にここに立ちよることが緊急で分かった”という自体疑問に思いながら、僧侶がどのようなもてなしを求めているのか分からず、歓迎式典について悩むのだった。
*****
ブルーボヘアンの船着き場には大きな船が入ってきた。その船から下りてきた人の中にエルギ公爵がいた。
彼は暫くして馬車に乗り、その馬車で市場や店など数か所の場所に立ち寄る。そして最後にクロディア公爵家に入った。
クロディア公爵家は大きな割に人気が無い、寂しい邸宅だった。
エルギ公爵は部屋の中に入る。執事に導かれ、そのまま家の主に会いに行った。
と、その途中で「エルギ!いつ帰りました?かわい子よ。」と声をかけられる。
声の主はエレガンスなドレス姿でどこから見ても高貴な貴婦人。息子を見つけるや否や、会いに向かい抱きしめようとした。
しかしエルギは答える代わりに彼女をすり抜けて歩みを進めた。
すると向こうから冷たい声が聞こえる。
「エルギ、何をしているのか」
それは家の主、クロディア公爵だった。エルギに向けて嫌悪に満ちた表情を浮かべている。
彼は答えず、その場を引き返した。執事、公爵夫妻が見つめる中、屋敷の外に出て、ブドウの木や赤いリンゴが生い茂げる庭園に向かう。
その先には小さな離れがあった。彼はそこに入った。
*
中にはやせ細った車いすに座る女性がいた。彼女は人形のように動かない。
エルギは彼女に会うや否や膝まずいて、彼女の手を包む。
「母さん、帰って来ました。寒くないですか?」
エルギの母は笑って大丈夫と答えるも、血を吐き出しそうな程酷い咳をしていた。水を飲ませて、彼女を抱えてベットに連れて行くエルギ。そしてベッドサイドで母に話しかける。
「面白い話をしましょうか。妻を裏切った男とその男を愛した女の話です…当然二人は罰を受けますがまだこの物語は未完です…」
*****
ナビエは結局公的なイベントは開かない方針で決断をした。
僧侶は盛大な行事を望んでいないかもしれない。なのに盛大な行事を開くと国民に通達してしまえば、彼にそっぽを向いて結局行事が行えず、国民から反感を買うかもしれない――そう考えての決断だった。
マッケナには僧侶の位置を確認するように伝えた。
*
そして三日後。
その僧侶の位置が分かり、通り過ぎるとされる野原にナビエ・マッケナ・ランドレ子爵・近衛騎士など数人の従者で待機していた。
暫くすると高貴…とは程遠い身なりの姿の女性が一人で歩くのを見つけた。護衛一人連れておらず、非常に疲れた表情をしている。
ナビエは身なりで判断するのは絶対にいけないと認識していた。
その時だった。その女性と目が合った。彼女はすぐにこちらが誰であるか気づいた様子で、挨拶をしてきた。
*
ナビエは彼女に近づいて「邪魔をしてしまいましたか?」と聞くと、彼女は「予想外だったので驚いただけです」と答えた。
ナビエは静かに見送る予定だったが、これまでお世話になったので知らないふりをして見送ることが出来なかったと詫びた。その上で何か助けの必要はないかと確認したが、彼女は大丈夫だと答えた。
そして彼女はランドレ子爵を見てナビエにこうささやいた。
「博学で正直な方のようですね。ただ正しい行動がいつも意味を成すとは限らないです」と。
ナビエは何を言っているだろう?と思い彼女を見返す。
そして今度はマッケナに何か伝えていた。マッケナは驚いて「どうして僕が?」と答える。
次に彼女は大きな声で「西大帝国の人々は皇后陛下がここに来たことを幸いとみなすべきです」と言った。
この言葉にはついてきていた近衛騎士たちも驚く。
そして彼女はナビエに挨拶をして去っていた。
*
マッケナは「なぜ私にそんなことを言うのでしょうか?ところで皇后陛下は何と言われたのですか?」とナビエに尋ねてきたのだった。
*
続く。
ドルシは結局なんでマッケナが青い鳥だと分かったのか、その話への言及はありませんでした。この先もその話が出てくるのかは不明(笑)
とりあえず、恋の妙薬の効果は切れてよかった~~~!
*
そして久々に出てきましたね!エルギ公爵。
どういう関係なのかよく分からないですが、彼の父母&実の母?なのかな?
えらい待遇に差がありそうです。とりあえず、父とは仲が悪い様子。
*
そして突然来た高貴な僧侶はマッケナに何を言ったんでしょうか?よく分からない人だった。突然来たし…。
*
この続きの230話はこちらから
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