LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
161話 否定
ハインリは深夜の執務室にマッケナを呼び出していた。
「問題が起きた。魔法使い減少に関することについて」
マッケナは何が問題かと疑問顔。
元々ハインリも魔法使いから魔力を奪う方法を知ったのは子供の頃の偶然の恐ろしい出来事からであった。
ハインリは「魔力のネックレスによって、東大帝国側に勘付かれた可能性が高い」と告げた。
これにはマッケナも渋い顔。自分が東大帝国へ行って状況を調るか?と確認する。
しかしマッケナは前回面が割れている。矢に当たって怪我までした。結局マッケナの提案で小型で移動も早いカラスを送り、ネックレスを回収することにした。もし回収できなければ壊せとも指示。
話し合いが終わったのでハインリは執務室から出て行こうとした。
しかしハインリがドアの前で立ち尽くしている。どうしたものか?とマッケナは声をかけた。するとハインリは「ああ」とだけ口にした。
マッケナはドアノブを見て驚いた。そこには氷のつららがそびえたつようにできていた。
瞬時に氷系魔法によるものだと気づいた。しかしマッケナは不思議に思った。宮殿に出入りできる人間で氷系を使える魔法使いは一人もいなかった。
彼は「東大帝国のスパイによる仕業でしょうか?!」と慌てる。しかしハインリは平静。ハインリが振れると氷はドアノブからみるみる溶けたのだった。
*****
ナビエは「ネックレス」「カラス」「バレる」。この3つの単語を聞き出していた。
「なんの話ですか?」とドアを開ければ良い話であった。しかしそれが出来ずにその場から逃げてしまった。結局中に入れず仕舞いでもどってベッドに横たわる。
ハインリから聞こえた単語が頭の中でぐるぐると回る。彼は本当に魔力減少と関係があるのだろうか。本当であればどうすればいいのだろう。
自分が役に立たなくなったと泣いていたエベリーを思い出した。
…とそこで、ドアを開ける音がした。ハインリが入ってくる気配を感じた。
「寝たかな?」と優しくハインリが囁く。普段のハインリと何の違いも無い声だった。
「いい夢を見てね」と告げてキスをした。
ハインリも横になり、自分を抱える姿勢で眠ったようだった。
仮にハインリが魔法使いの魔力を奪う張本人だとしても、ナビエは彼を責めることはできないと思っていた。彼は東大帝国に競争心を持っているようだし、事実競争国の皇帝なのだから。
皇帝として自国の利益を優先することは当然のことだ。
しかしナビエは東大帝国の人間であった。自分の両親、家、親戚、先祖、友人…みなが東大帝国にいる。そしてナビエ自身も東大帝国を愛していた。
もちろんハインリと同じように西大帝国の国民も愛している。皇后としての務めである。しかし西大帝国を愛するために東大帝国を踏み絵にすることはしたくなかった。
彼がもし犯人なら感情的に彼を恨むこと無いが、悩む気持ちは消えなかった。
*****
翌朝。ナビエは起きると空腹だった。こんな時でもお腹が空くのか…と思いながら。
しかしつわりのせいか普段の食べ方は口に合わなかった。スープにつけて食べる方法でならパンを食べることができた。好みが変化したようだ。
空腹が落ち着いた後、ナビエは「ホワイトモンドの件はどうなったか?」と質問。まずは無難な聞きたいことから問うことにした。
ハインリは「港を貸す条件として、港を使用する際には絶対に侵略をしないという協定を結ぶことを求められた」と答えた。
どうするつもりか、とナビエが聞くと、ハインリ一考すると答えた。
*****
時同じくして、クリスタの父であるジュメンシア侯爵とヴァサール侯爵がいた。ヴァサール侯爵はなぜナビエは不妊かもしれないという噂に対し何も対応しないのか不思議に思っていた。
そして、ジュメンシア侯爵は不妊の話は罠ではないか?という結論に至る。それだけでなく、妊娠しているかもしれないという可能性に気づく。
しかしこれにヴァサール侯爵は納得しない。そもそも不妊の噂を広めたのはナビエではなくケトゥロン侯爵だった。
ジュメンシア侯爵はそれでも”ナビエによる罠”だと考えていた。
ケトゥロン侯爵は今動けそうも無いし、娘のクリスタの事も気になり、まず彼女と連絡を取ろうと考えた。
*****
ロテシュ子爵はラスタに頼まれていたイスクア子爵夫妻の実子探しを、辺境の地でしていた。
そこはサンシチェオン(盗賊)が頻繫に活動している地であったので、彼らの襲撃に合い、子供が奪われている可能性はあった。
ロテシュ子爵は内心イスクア子爵夫妻を愚かな人間だ、なぜ後継者にもならない子供を探すなんて‥と思っていた。
そして並行して自分の娘のルベティも探していた。
数日後、1本の情報が入る。彼らの子供かもしれない子が孤児院に行ったという話だった。ルベティもそこにいないかと思う気持ちで、急いで孤児院に向かった。
***
孤児院では院長が出迎えてくれた。ここはナビエのお金で設立された孤児院であった。壁にはナビエの肖像画が飾られていた。
院長はイスクア子爵夫妻の子と思われる女の子がいたと告げ、ロテシュ子爵にその子の肖像画を見せた。
「彼女は私たちの誇れる子、エベリーです。」と言う言葉を添えて。
ナビエは今やハインリの伴侶であり西王国の皇后。
仕方ないとはいえ、自分の故郷ですし…やりきれない気持ちがありますよね。
気づいてしまったが、話ができない二人がもどかしい!
でも気持ちはわかる。
はやく二人で話をした方が良いと思うな…
ナビエがベッドで悩んでいる姿は辛いものがありますね。
ホワイトモンドの話している場合じゃないでしょう!(苦笑)
やはり相手も百戦錬磨の侯爵家です。
ナビエが何の反論もしないことに対して、おかしいと思ったんですね。
そう言えば以前、釣りは退屈…と言っていたナビエさん。
これで相手が気づいて動いたら面白い展開になるかな。
とはいえ、妊娠初期はあまり色々出来ないと思うので、もうちょっと後で色々ドタバタ劇があったほうがいいですね!
信じられない…
ロテシュ子爵頑張るじゃない。(ルベティのためだけど)サンシチェオンはその頃から活動していたのか~なんて思って読んでいたら、とんでもない!
え、そことそこが繋がるのか。
びっくりだけどこれは面白い展開になりそうですね!
しかしこれなら、イスクア子爵夫妻はラスタの親の役目は嘘だった!と言うわけですね。
前回のジョアンソンの記事でよく分からなかった点が繋がりました…!
さあ、この伏線はどうなるのか?楽しみです。
この続き162話はこちらから。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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