LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
過去の翻訳はこちらからどうぞ!
185話 複数の誓い
ロテシュ子爵は憂いた表情のまま廊下を歩いた。
歩きながら先程ソビエシュが言っていたことを考える。自分と同時にアレンも処罰する予定だと聞いた。なんとかしてアレンは助けることができないかと思ったが彼は既に問題に関わり過ぎていた。
考えながら歩いていたが、死への恐怖で足がすくんで廊下に座り込んでしまった。
ふとロテシュ子爵が上を見上げるとパルアン侯爵が目の前に立ち、自分を見下ろしていた。パルアン侯爵はナビエの兄・コーシャル卿と仲が良く、対外的にはラスタを指示する立場の彼とは対立関係だった。
パルアン侯爵が上からロテシュ子爵を嘲笑していた。彼らは特別なつながりは無かったので、ロテシュ子爵は何かと聞いた。
パルアン侯爵はただ「いいえ、世の中本当に面白いことがあるなと思っただけだ」という。
面白いという表現にロテシュ子爵は激怒。自分と息子が死ぬ話の何が楽しいと言うのだろうか。
パルアン侯は面白おかしく、「子爵はラスタ様を助け、皇后にまで押し上げました。怒っている様子だが、きっとうまく立ち回るだろう。何に怒っているかは知りませんが。」
と言ってニヤニヤとした。
ロテシュ子爵は唾をのんだ。どうやってうまく立ち回れと言うのだ。
*****
寝室でのハインリとナビエのやりとり。
ハインリが赤ちゃんに戦いの本を読み、変な(?)胎教を唱えていたのを聞いたナビエ。
何をしているのですか!とハインリを咎めると、テヘと言った態度でナビエの怒りを交わす。
ナビエはハインリに本を持ってくるように言って、中身を確認した。戦争の描写の小説を胎教にするなんて!と怒ると、勇敢な子供が生まれて来るようにと思って!と言う。
夢に出て来た赤ちゃんの鳥(以前の話を参照)がか弱く見えたから気になって早期に教育していたそうだ。
これに対してナビエは、「戦争小説を読むだけでは良い教育になりません。子供が大きくなった時、その悲惨さを教えるほうがよいでしょう?」と返し、ハインリに出ていくように言う。
「悪い事をすればお父さんであっても罰を受けることを赤ちゃんに教えましょう」という意図だそうだ。
***
夜中に仕事をしていたマッケナのところへ、ナビエへ怒られたハインリが近づいた。
ハインリはナビエに戦争一代記を胎教として読んだら追い出されたとマッケナへ伝えた。マッケナは驚き、それは追い出されて当然と答えた。
ハインリは自分は幼いころから剣で学んだと言うが、マッケナはここも追い出せたらいいのに、と返した。
その思想の何が問題があるか理解しないハインリ。それに対しマッケナはこう尋ねた。
「その剣の問題で、王妃にお尻を叩かれて家を出たことは覚えていないのか。鳥の姿で先王に怒られ、首根っこを掴まれて、城まで連れ戻されたことを…」
ハインリはマッケナを睨んだ。マッケナはやっぱり覚えていなかったのか、と笑ったのだった。
ナビエはその二人の姿を遠くから見ていた。本当に仲良く見える二人。一見、喧嘩をしているように見える二人だが、本当に言い争いをしていないのは誰が見ても明らかだった。
ハインリもナビエが本当に怒っていないことは分かっていたし、むしろナビエが本心から自分の話をしてくれることを嬉しく思っていた。
東大帝国にいた際のナビエは感情を抑え込んでいたが、今は正直に自分の意見を述べている。ハインリは何よりもそのことを喜んでいた。
思わず顔がにやけるハインリを見て、「変態」と言い残して書類を抱えて出て行ったのだった。
**
宮殿に偶然来ていたジュメンシア老侯爵も偶然その二人の姿を見ていた。
楽しそうな二人を見て、思わず亡くなった娘・クリスタと今の状況を対比し胸が痛んだ。
たとえこの後自分が死んでも、二人を呪って苦しめてやると誓ったのだった。
*****
宮殿を出たロテシュ子爵はソビエシュが教えたルベティの居場所へ急いで向かった。皇帝の気が変わる前にいち早く娘を解放して避難させたいと思っていた。
教えてくれた場所はきれいな邸宅で、貴族が好みそうな別荘であった。
建物の前に近づくと護衛が警戒をしてきた。武器は無く、娘を迎えに来たと伝える。
すると窓から「お父さん!」と呼ぶ声が。ルベティがこちらに向かって走ってきた。護衛をすり抜けて、抱き合う二人。二人とも再開を喜び涙を流していた。
どうしてここに来たのかと聞くルベティ。ロテシュ子爵はソビエシュが教えてくれたと伝えようと思ったが、色々な思いがよぎって言葉が出なかった。
父親の様子がおかしい事に気づいたルベティ。思わずラスタが父にも何かしたのか?と質問。
ロテシュ子爵はその質問に、「ラスタが何かしたのか?」と逆に聞く。
するとルベティは「自分を殺しに来たのはラスタだった。陛下が助けてくれなかったら私はどうなっていたことか…」と顔が青ざめ、指が震えた。
ルベティ拉致未遂の日から時間は経過していたが、彼女はその恐怖からまだ抜け出せていなかった。
ロテシュ子爵はソビエシュから聞いてはいたものの、いざ本当にラスタがルベティを攻撃したと聞くと動揺し、非常に腹が立った。
ロテシュ子爵はラスタが自分たちが奴隷出身と知っていることを嫌がって攻撃し、口封じしようとしたのだ、とルベティに教える。
ルベティは「奴隷は本当のことだし、明らかにしよう」と父親のロテシュ子爵に訴えた。しかし父は首を縦に振らない。
代わりに「ルベティ、父は悪い人間なんだ。」と呟く。
ルベティも確かに父の腹黒い面を知っていた。しかし突然何の話かと聞く。
すると、「ラスタが産んだ娘(姫)が、アレンの子供と認定されてしまった」と続けた。
まったく理解できないルベティ。なぜかと何度も聞く。
ロテシュ子爵は、「皇帝を欺いた罪で自分とアレンは死罪になる。だからルベティが領主になるように、そして母親(ロテシュ子爵夫人)の面倒を見て欲しい」と伝えた。
ルベティは泣きながらロテシュ子爵の言葉に「理解できない」と伝えた。再開してすぐになぜこんな話になるのか。
しかしロテシュ子爵の心は決まっていた。彼はもちろん、ラスタの娘がアレンの子供だとは思っていなかった。
ラスタは浮気をしてできた子供を皇帝の赤ちゃんのふりをしていた。しかし立場が危うくなったので、誰かが故意にアレンの子として扱ったのだと思った。
ロテシュ子爵は歯を食いしばる。ソビエシュ皇帝の意思とは関係なく、自分がラスタを地獄へ連れて行くと思っていたのだった。
*
続く。
また時間がないので今回も感想は簡単に…。
ルベティ助かってよかった!!
ジュメンシア老侯爵の恨みがどうなるか、心配です。
*
この続きの186話はこちらから
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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いつもとても楽しく読ませて頂いています。
が、漢字変換などの誤植が多すぎると感じます。
投稿までに読み直して頂きたく思います。
よろしくお願い致します。
R様
コメントありがとうございます。読みづらく、また誤りが多く申し訳ありません。気づいたところから修正して行きます。
また261話が最終ですので、残り翻訳終わりましたら一度読み返しさせて頂きます。
ご迷惑をおかけいたします。ただ、こうしてメッセージ頂けたことは大変ありがたく、嬉しい限りです。
つたない文章ですが、またお楽しみいただければ幸いです。