LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』の原作、韓国小説の翻訳ネタバレを記載。
端折ってまとめて書いているので、全体的に伏線漏れあり。ご了承ください。
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225話 しばらくさよなら
その提案を受けたナビエはきっぱりと断った。「残念ですがそれはできません」と。
しかしエインジェル卿はナビエがその提案を受けると思っていたのか、苦々しい顔になって、「騎士団を借りて何か悪さをするつもりはありません」と食い下がった。
ナビエはそれでもできないと断った。「彼らは私の仲間なのです」と伝えた。
彼は狡猾な笑みを浮かべながら、ランドレ子爵が自分について何か伝えていたのか?と聞くも、ナビエは「いいえ」と答えた。正直に答えてはいけないだろうと思っての判断だった。
ナビエは脅迫する時は相手がどのような人物なのか調べたほうがいいと伝えて退出を命じた。
エインジェル卿は退出する際、ドアを掴んで「もし騎士団を貸したらあなたに失望するところだった。リールテアン大公は会えない場所にいる」と告げ出ていった。
ナビエはこれに驚く。もしかして試されていたのだろうか。
*****
翌朝。
ナビエは目を覚ますともうハインリの姿は無かった。
ハインリの執事に尋ねると、彼は夜明けに仕事と言って出ていったそうだ。どうも暗い表情だったそうだ。
*
ナビエはハインリのことを気に掛けながら朝食をとっていると、副官がやってきて「リールテアン大公が東大帝国の大使館で酷い状態で発見された」と告げて来た。
大使館はソビエシュへ連絡を入れ、まさに今彼が向かっていると言う。
*
食事を終えるとナビエはハインリに会いに向かった。しかし執務室にはいなかった。マッケナに聞くと、巣を作っている場所にいるそうだ。
ナビエはマッケナにお礼を言って執務室を出ていこうとした。するとマッケナがソビエシュがハインリと会って、リールテアン大公のことを傷つけたことを非難したと伝えた。
マッケナはハインリを慰めるように…と言いたげな表情だった。
*
ナビエは巣の場所に向かった。宝石がいっぱい埋まった柱の上にまだ作りかけの巣があった。そこには鳥の姿のハインリがいた。
彼は遠くを眺めている。どこか浮かない表情だ。鳥の姿でもそれが伝わってきた。
ナビエはハインリに近づいて手を伸ばしたが、ハインリは翼で頭を抱え反対を向いたたままだった。
ナビエはハインリが自分のせいで色々なことを諦めたことを思い出して、後悔する日が来るのではないか―――いつかそれが恨みに変わるのではないか、と怖くなった。
*****
その頃。
地下騎士団として活動していたマスタースは兄・エイプリンに会っていた。
彼女は東大帝国の大使館の前でリールテアン大公の痩せた姿を見た通りすがりの人たちがハインリについて何か言っていないか尋ねた。
するとエイプリンはこういう。
・元々西大帝国はリールテアン大公の評判は悪い。彼が投獄されたのはジュメンシア侯爵の息子への暴力事件が原因だし、ハインリはそれだけジュメンシア侯爵家を大切にしている…という人たちの話。
・ハインリがナビエと恋に落ちたことで、ジュメンシア侯爵一家を廃したという人たちの話。
勿論大多数は良い意見だが、悪い噂も少し聞こえたそうだ。
***
そこへマスターズの後ろにコーシャル卿の姿が見えたので、彼は「コーシャル卿!」と声をかけた。マスターズはドキッとして固まる。兄の方を見て瞬きをするマスタース。
しかしエイプリンはコーシャルに笑いかけてすぐにどこかに行ってしまった。
コーシャルと二人きりになったマスタース。彼のような柔和で清廉されたイケメンと対話することはこれまでになく、コーシャルが初めてだった。
緊張するマスタースは「数日前は天気が悪かったですね。はちみつと牛乳を混ぜて飲むと風にも良いですよ。コーシャル卿のようなお方でも風邪を引くと思いますので…」と言う。
そして走り去った。
その後ろ姿を見るコーシャルは小さく「かわいいな」と呟いたのだった。
*****
戻ってきたマスタースは顔が真っ赤だった。それを見たローラは、兄に会ったのではないの?誰か他の人の兄?とからかった。
ジュベール伯爵夫人は嘘をつけないマスタースを見て、「きっと男の人と会ったんですよね」と呟いた。
色々言われるマスタースはいたたまれない気分になり、外へ出ていったのだった。
そこにいたナビエも思わず笑った。
*
暫く侍女たちと談笑していたナビエ。
目の前に準備されたお菓子が置かれた瞬間、ドア前の騎士がソビエシュの法務んを告げる。
ジュベール伯爵夫人は思わずため息をついた。
ナビエがドアを開けるとそこにはバスケットを持って立つソビエシュの姿が。バスケットはプレゼントだと言うが、ナビエはそれを拒否。
拒否したナビエに対してソビエシュは食い下がる。「あなたに拒否されても私はそれにすがるしかないのです。私にとっての妻はあなただから。あなたが違うと言っても追いかけざるを得ないのです。」
ソビエシュが19歳の精神状態だということを知らないジュベール伯爵夫人とローラはかなり驚いているようだった。
ソビエシュはナビエに熱い視線を向けている。ナビエが目をそらそうとするが、うまく行かない。
ソビエシュは「あなたが好きです」と告げる。
ナビエは「私は陛下が嫌いです」ときっぱり返す。
しかしソビエシュは「あなたが戻ってこないと言っても、私は一生あなたのことを妻と思っていた。今は違うと言われたらどうやって戻ればいいのか…」と答える。
ナビエは天使のような銀髪の女性を探せば?と返すと彼はこれには流石に苦笑していた。ラスタの外見については聞いたことがあるようだ。
*
ソビエシュはナビエに多国籍騎士団の第四騎士団団長がナビエを訪ねてきたことを確認。
そして、彼は帰国すると言った。また手紙をすると言って、扉を閉めて出ていった。
***
ナビエがドアの前から席に戻ると侍女たちはナビエを質問攻めした。
一応丁寧に答えるナビエ。
そしてバスケットを開けるとそこには、手紙が沢山入っていた。
まずソビエシュの字で書かれた手紙が目に入った。そこにはこう書かれていた。
この手紙以外は私が書いたものではない。
ここの首都を回っている時に出会った、君を愛する東大帝国の旅行者や傭兵たち、仕事での来国者からもらったものだ。
辛い時に一つずつ読んで欲しい。
*
続く。
エインジェルの目的は何だったんでしょう?ナビエを試していたのかな。
何のために?その目的は今回はかかれていませんでした。
*
ハインリはまだ巣を作り途中ですが、ナビエとの蟠りは解けていません。
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そしてソビエシュはまさかの帰国?何考えているんだろう。
大公と会って何かしただとか、そういう話も今回はなかったけど、そこに何か理由がありそうな気もしました。
そして、ソビエシュ酒場に出かけていたり、外に出ていた理由の一つはもしかして手紙を集めるためだったのかな。他の目的も勿論あると思いますが、ちょっと良い所あるじゃんと思いました。
それでも間違っても良いやつだとは思いませんがw
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この続きの226話はこちらから
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